シンガー・ソングライターのＡＫＡＳＡＫＩ（１９）が７日、アジアツアーの台湾公演を台北で行った。日本人ソロアーティスト史上最年少のアジアツアーで、２年前に音楽活動を始め、初ライブは３月という新星は「どんどん、常に前代未聞というのを作っていきたい」と力を込めた。

　約１０００人を前に１時間３０分、高校生世代を中心に絶大な人気を誇る「Ｂｕｎｎｙ　Ｇｉｒｌ」など２２曲を披露。タブレットを手に現地語で「我愛你（愛してる）」と伝え、「かわいい！」「結婚しよう！」と声援が飛び交う。「（曲が）台湾で聴かれてて、（今）台湾にいて…。こんな日が来たんだって」と感極まる場面もあった。

　スマホ中毒だった２年前、両親にスマホを没収され、家にあったアコースティックギターを「やることがなくなった」と触ったことから音楽の道へ。「褒められ続けちゃって。めっちゃ気持ちよくて」どっぷりとハマった。楽曲のイメージは日常生活の中で浮かぶといい、「－Ｇｉｒｌ」は数学の授業中に曲と詩が降りてきたという。

　好きな歌手はＶａｕｎｄｙで、自身初のアーティスト写真を撮影してもらった。抱くのは憧れだけではなく「彼と対等に日本を立ち上がって、２人のサムライとしてバンバンといきたい」と世界を股にかける活躍を誓う。野望は米ビルボードＨＯＴ１００の首位獲得。日本レコード大賞と紅白歌合戦出場ももくろむ。１９歳の視線の先には、果てしない夢が広がっている。

　◇ＡＫＡＳＡＫＩ（あかさき）２００６年７月２７日生まれ、愛知県出身の大学１年生。２３年に音楽活動をスタート。２４年４月、「弾きこもり」でデビュー。同年９月から新曲を毎月リリースし、既に１８曲を配信。２４年１０月リリースの「Ｂｕｎｎｙ　Ｇｉｒｌ」は累積再生数が１億回突破の大ヒット。日本人ソロアーティスト最年少でのアジアツアーを開催中。