杉村太蔵氏の「数合わせ」指摘に立憲・野田代表「数合わせじゃないでしょう!」首班指名で激論
元衆議院議員の杉村太蔵氏が16日、フジテレビ系「サン!シャイン」で、立憲民主党の野田佳彦代表へ「この1年、何やってきたんですか」と激しく意見した。
この日は野田代表がリモート出演。杉村氏は「本当に失礼ながら」と前置きした上で「この1年、野田代表は野党連携に向けてどういう努力をされてきたのかと。申し訳ないが、なんら野党一つにまとまる努力を、野党第1党としてしてこなかったんじゃないかという見立て。一国民として不満。いかがですか?何やってきたんですか、1年間」と厳しく問い詰めた。
野田代表は「懸命にやってきたつもりです」と即答し「国会活動の中でも暫定税率の廃止などは呼びかけしてまとめてきた。政策活動費の廃止なども野党でまとめて効果もあったものもありました」と答えた。
だが「残念ながら横糸を通そうとしても全部通らなかった」ものもあるとし「野党の長なのでなるべくまとめて自民党にぶつけるという闘いの構造はやってきた」と主張した。
杉村氏は「ということは、横糸を通そうとして一生懸命頑張ってきた、でもこの一年なかなかできなかった、それを分かっていながら玉木さんを担いで数合わせで政権を取りに行こうとしたってことですか?国民に対する裏切りのようにも感じる」と更に激しく問うた。
野田代表は「数合わせじゃないでしょう」と猛反論。「野党はそれぞれ政権をとるために、第1党だろうが、第2党だろうが、自民党と対峙しながら政権を取りに行くのは基本。だとすると選択肢としては立憲、維新、国民が意思疎通しながら連携できるかどうか。公明が離脱した以上、力を合わせれば政権を取れるんだから。ならば大いに議論しましょうということ」と説明した。
だがその後も杉村氏は「やっぱり野田さん自身が総理の座を取ると。維新と玉木さんには協力をしてくれというのが本筋ではないか」「140なんぼ(議席が)ある立憲が、20なんぼの国民の玉木さんを担ぐのは、数合わせではないと仰いましたけど、何か違うんじゃないかという印象を持っている」と最後まで納得いかない様子。
野田代表は「それはよく分かる」としながら「なによりも十数年に一回の政権交代をなによりもやりたい。私が総理の時に自民党に政権を明け渡した。取り戻すためにはあらゆる知恵、手段を使わないといけない」と述べていた。
