「べらぼう」カモ平「俺、いつ騙された?」 伏線回収まで約9カ月、ようやく判明で「さすが花の井」
5日に放送されたNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」では、35話前、9カ月前の伏線が回収された。
この日の「べらぼう」では、松平定信(井上祐貴)のしめつけに我慢ならなくなった一部民衆が暴れ出し、治安が悪化。定信は、この流れは想定内だとし、長谷川平蔵宣以(中村隼人)に、今で言う刑務所となる人足寄場を作るように命じる。
「力不足」と辞退しようとする平蔵だったが、定信は、平蔵の悲願である町奉行のポストをチラつかせ、平蔵を丸め込む。
蔦重(横浜流星)は、平蔵を吉原に呼び出し接待。「賄は受け取らない」と言う平蔵だが、そこへ二文字屋の女将と先代女将がやってきて、五十両もの小判を持ってくる。慌てる平蔵に、蔦重は「賄ではなくご返金です」といい、先代女将のきくは「長谷川様が騙されて下さったおかげで、河岸は食いつなぐことができました」と頭を下げる。
身に覚えのない平蔵は「俺がいつ騙された?」ときょとん。蔦重は「花の井のために入銀した五十両、そのまま河岸に流してコメを買いました」とシレッと告白。平蔵はようやく思い出し「え?だから花の井の花の絵はなかったんだ」と合点。蔦重は「情に厚い花魁でしたから、河岸を捨てて置けなかったのでしょう」というと、平蔵は「そうだったのか。花の井、さすが、俺の金蔵を空にした女だぜ」となぜか嬉しそうだ。
この平蔵が騙された回は1月19日放送の第3回でのこと。平蔵は吉原でカモにされ、ネットでは「カモ平」と呼ばれる遊び人。ついに散財し過ぎて親の財産を食いつぶしていた。その時に蔦重と花の井(小芝風花)は平蔵から50両を巻き上げていた。
それから約9カ月経過してからのまさかの伏線回収。ネットも「序盤のカモ平がこんな伏線になっていたとは!」「花の井伏線回収」「あの50両の伏線回収がべらぼうにお見事でした」などの声が上がっていた。
