Perfume「一生続けます」ファンに感謝と再会約束 活動休止前ラストライブで3人そろって「必ずまた」
3人組音楽ユニットのPerfumeが23日、東京ドームで「Perfume ZO/Z5 Anniversary“ネビュラロマンス”Episode TOKYO DOME」のファイナルを迎えた。デビュー20年の記念日だった今月21日に、年内いっぱいでのコールドスリープ(活動休止)を発表。期限は定めず「一度コールドスリープします」とした。休止前のラストライブとなったこの日は、全18曲を披露。3人はファンへの感謝とともに、再会を約束した。
温かな気持ちに満たされながら、Perfumeはラストライブを終えた。締めくくりは、歌唱がなくパフォーマンスのみの「GISHIKI」。2010年の初東京ドームライブの開幕を逆再生するように、カウントダウンに合わせて3人がそれぞれの方向に歩いて終幕。ステージには光りの粒でできた3人の巨大な像と「SEE YOU AT THE NEXT STAGE」の言葉が残された。
国内外に大きな衝撃を与えた電撃発表から2日。3人がファンへの直接報告で口をそろえたのは「一生、Perfumeでいたい」ということ。のっち(37)は「ちょっと疲れた、休みたい、1人になりたいということが全くないまま(コールドスリープを)選べる軽やかさ、自由さ。その選択を取れたのは皆さんのおかげ」と感謝する。
かしゆか(36)は「突然すぎてまだ受け止められないという人もいるかもしれない。でも、そんなすぐに受け止めんでいいよって思っとる。ゆっくりほどいていってほしい」と寄り添い、あ~ちゃん(36)は「Perfumeは一生続けます。そんな不可能なことができるんだろうか。でも私たちは挑戦してみたいんよ」と呼びかけた。
ラストライブは全身全霊で唯一無二。オープニングは「もう一度、あの日から始めよう」の言葉とともに、ステージ上段に3人が登場し、新型コロナで当日中止となった2020年2月のドームツアーと同じ曲、同じ演出で開幕した。
SF映画のようなコンセプトアルバムの世界観で魅了し、「ポリリズム」や「チョコレイト・ディスコ」などが組み込まれた特別リミックスではファンとともに歴史を旅した。濃密な2時間45分間は、現在のPerfumeを詰め込んだタイムカプセルのようだった。
休眠がいつまでかは、まだ誰も分からない。だが、3人が口をそろえた「必ずまた会いましょう!」との言葉は、どこまでも力強かった。
