田中麗奈 痛快な“窃盗主婦”届ける「もしかしたら美香子のようになっていたかもしれない」
俳優の田中麗奈(45)が、映画「黄金泥棒」(来年4月公開)で主演を務めることが16日、分かった。平凡な主婦が金(きん)に魅せられ、100億円の茶わんを盗む計画を企てる、実話から着想を得たクライム・コメディー。共演の森崎ウィン(35)とともに、滑稽ながらも愛らしい姿で感動を届ける。
田中が演じるのは、味気ない日常に行き詰まりを感じる専業主婦の美香子。「普通の道から少しずつ脱線していくスリルとおかしみ」と語る役柄について「『私が人生で演じるという手段を手に入れてなかったら、もしかしたら美香子のようになっていたかもしれない』と、私の分身だと感じながら撮影を重ねていきました」と、当初の心境を説明した。
その後は「だんだんと美香子が私を使って人生を謳歌(おうか)していくような感覚」になったという。役と一体となり、卓越した演技力で最高にチャーミングなキャラクターを披露する。
満たされない美香子の心に闘志を植え付ける光輝役を演じる森崎は、田中との共演に「大変な場面もたくさんありましたが、思い切って暴れさせていただきました。きっと映画を見られた後は嫌われそうな気がします」と笑い、先輩との共演に充実感をのぞかせた。田中も森崎を「役作りのために人間観察をしたり、いろいろと材料を集めて一癖ある役をとても魅力的に演じてらっしゃいました」と絶賛した。
最高の瞬間を夢見て前代未聞の計画を敢行する主婦の結末は-。田中が「必ず楽しい映画体験ができる作品だと思います」と自負する、痛快ストーリーが幕を開ける。
