１１人組グローバルボーイズグループのＩＮＩが１５日、名古屋市のバンテリンドームナゴヤで単独公演を開催。５月から５都市を巡ったアリーナツアーの追加公演で、３日間に渡りＭＩＮＩ（ファンネーム）を熱狂させ、ツアーからのべ２６万人を動員した。途中ではＭＩＮＩが持っていた「５大ドームを目指そう」などと書かれたうちわに触れて、リーダーの木村柾哉（２７）が「俺らならいけるやんな！？」と反応。残り東京、札幌、福岡の３カ所となった「５大ドーム制覇」の夢へ決意を示した。

　単独ドーム公演は、昨年行った京セラドーム大阪での２日間公演に続き２度目。同所では初となり、今回は規模を拡大した３日間の公演で、名古屋の地を揺らした。

　最終日となったこの日は１０月３１日公開の自身初のドキュメンタリー映画「ＩＮＩ　ＴＨＥ　ＭＯＶＩＥ『Ｉ　Ｎｅｅｄ　Ｉ』」の主題歌「君がいたから」を初披露。ドーム公演のためだけの特別ユニットステージも展開するなどボリューム満点の３５曲で躍動した。

　約４時間という長尺の公演だった。中盤のＭＣで池﨑理人（２４）は「やばい声がかれてきてるー！」と打ち明け、藤牧京介（２６）とのユニットステージから休む間もなくグループのステージが続いた西洸人（２８）も「さすがにきつい、ここが一番きつい」と吐露。弱音が漏れる場面もあったがパフォーマンスの迫力は落ちることなかった。池﨑は「この調子で最後まで喉をからしていきますんでついてきてください！」と体力の限界を恐れず最後まで走り抜けた。

　西はステージから見る光景に「改めて見るとこんなにＭＩＮＩっているんだって実感して」とし「でもこうやって実感できるのもこういうタイミングしかない」とライブの特別感を口に。「だからＭＩＮＩの皆さんが生きがいです。本当に幸せな時間をありがとうございました」と感謝した。

　途中では「５大ドームを目指そう」などと書いたうちわを手にしたＭＩＮＩがスクリーンに抜かれる場面もあった。田島将吾（２６）は自ら触れ「本当にこれからもっと頑張って目指していきたい」、リーダーの木村も「ドームツアー、ＩＮＩならいけるやんな！」と呼びかけ「その日まで俺らもめちゃくちゃ頑張るんで、これからもついてきてください」と宣言した。

　京セラドーム大阪、バンテリンドームナゴヤを経て、残る東京ドーム、札幌ドーム、みずほＰａｙＰａｙドーム福岡へ。ＭＩＮＩの思いを胸に、１１人で新たな夢に向かって突き進む。

　◇ＩＮＩ（あいえぬあい）２０２１年６月、サバイバルオーディション番組「ＰＲＯＤＵＣＥ　１０１　ＪＡＰＡＮ　ＳＥＡＳＯＮ２」で勝ち残ったメンバーで結成。同１１月３日にデビュー。池﨑理人、尾崎匠海、木村柾哉、後藤威尊、佐野雄大、許豊凡、髙塚大夢、田島将吾、西洸人、藤牧京介、松田迅の１１人組。同年に「第６３回輝く！日本レコード大賞」新人賞受賞。今年の１０月３１日には初のドキュメンタリー映画「ＩＮＩ　ＴＨＥ　ＭＯＶＩＥ『Ｉ　Ｎｅｅｄ　Ｉ』」が公開。