玉川徹氏 野党の自民との連立政権に持論「自民にすり寄ると党勢衰える。社会党は消えちゃった」
元テレビ朝日社員の玉川徹氏が25日、テレビ朝日系「羽鳥慎一 モーニングショー」に出演。与党側が衆参両院で過半数割れしたことを受けて、野党の新たな政権入りについて言及した。
番組では、参院選での与党側の過半数割れとなり、続投を表明している石破茂首相への“石破包囲網”が自民党内で狭まっていることや、衆参過半数割れの中で新たに野党を巻き込んだ連立政権の可能性について特集した。
玉川氏は「野党側から見た戦術論としては、今与党側が衆参で過半数割れしているわけですよ。政権運営がただでさえ難しいわけですよ。そういうときに自民党と連立するってことは、自民党を助けることになるわけですよ、わざわざ。そういうことをして党勢が伸びていくのかっていうことを考えると思うんですね」と野党が連立へ加わることに否定的な考えを示した。
「例えば、立憲民主党が一緒にやる理由は何もないですよね。何か不測の事態が起こって、例えば災害とかですよ。そういうときに救国内閣を作らなきゃっていう時でもあれば別ですが、こういう平時の時であれば考えられない」と野党第1党の連立入りはないと推測した。
さらに今回の参院選で大躍進した国民民主党にも言及。「今まで言ってきた政策を飲ませるっていう形でしか入っていけないですよ。かなり大きな減税になるんですよ。それも恒久減税も入ってます。そういうものを政府としてやるっていうことになったら、果たして…。国債がどうなんだという状態がありますので。国民民主が与党になった場合、もし不測の事態が起きた場合には責任問われることになっちゃいますからね」と指摘した。
さらには今回の参院選で失速した日本維新の会について「今までいろんな形で自民党に協力してきたわけですよ。都構想、それから今開かれている万博」と、これまでの実績から与党との距離が一番近いと述べた。
その上で「今、万博が開かれていますけど、もしこれが維新にとって追い風になるんだったら、今回の選挙でも伸びてなきゃいけないわけですけど、むしろ大きく比例票減らしているわけですね」と維新の置かれている現状を指摘。「だから自民党と何か一緒にやって勝ち取っても、党勢が伸びていくっていう話にはならず、むしろ維新ですら、既成政党っていう見られ方をしている選挙結果になってますから。そうなると、一緒にやるっていうことは党勢を拡大することは、ないって考えるじゃないかな」と、政権入りによってさらなる党勢の衰退を招くと躊躇するのでは推測した。
「自民党にすり寄っていくところっていうのは、僕なんか社会党から見てますけど、社会党消えちゃったじゃないですか。自民党とは別に政権を取るっていう方向を考えないと、党勢は衰えていくっていうことになるんじゃないかな」と持論を述べていた。
