「ザイム真理教と言われますが」 「サンモニ」コメンテーターが国債借り換えを懸念、企業倒産に例え政治家に「危機意識を持ってほしい」
膳場貴子アナウンサーがMCを務めるTBS系「サンデーモーニング」が20日、放送され、BS-TBS「報道1930」のキャスター編集長松原耕二氏が「ザイム真理教だとか、財務省の回し者だとか言われてきましたけど」と断った上で日本国債への警戒感が市場で広がっていることを述べ、政治家に危機意識を持って欲しいと求めた。
番組では国債について、15日に10年もの国債の利回りが一時1・595%をつけ17年ぶりの高水準となったことを伝えた。上昇した背景として、与野党が物価高対策に給付や減税をアピールしていることから市場関係者は「当然、財政が悪化する方向の話」との言葉を紹介した。
膳場アナは「物価高への緊急的な対応は必要だとしても、国債や財政についての議論も後回しにはできないですね」と松原キャスターにコメントを求めた。
松原キャスターは「今の流れはこの数カ月ずっと続いていて。日本の国債はリスクがあるんじゃないのと。選挙後の警戒感も含めて、日本国債の買い手が少なくなっていると言ってもいいと思うんです。日本はこれだけの借金を抱えてますよね。その結果、今年度、借り換え用の国債で136兆円を発行しなければいけないんです。何かのきっかけで借り換えを買ってくれなくなったらまわらなくなってしまう。企業が倒産するときというのは借金が多いからじゃなくて借り換えができないときに起きてしまうんです」と企業経営に例えた。
松原キャスターは続けて、「ある専門家の言葉がものすごく印象的だったのですが『国債が大丈夫だという共同幻想があるうちはいい。これがなくなると国債の信認なんて一気に崩れ去りますよ』。こういうとすぐに、お前はザイム真理教だとか、財務省の回し者だとか言われてきましたけど、でも問題なのは今市場はものすごく警戒感が広がっているんです。それを政治家の議論を聞いていると共有しているように見えない。過度にあおる必要はないけれども少なくとも健全な危機意識というのを政治家にきちっと持って欲しいと、これは強く強く思います」と財政悪化を憂えた。
