高橋洋一氏「とんでもない話」利上げの裏で行った日銀の施策に「これは酷い」国会審議なしで銀行に「おいしいお小遣い」
元財務官僚で経済学者の高橋洋一氏が10日、自身のYouTubeチャンネルで、日本銀行が政策金利を上げた裏で行った施策について、「これは問題!」と指摘した。
「利上げしたのは1月24日。そこに一緒に書いてある。日銀の当座預金の金利も0・5%に引き上げますって。えっ?て感じ。普通の企業が銀行に持っている当座預金の金利はゼロ。いくら銀行に当座預金を持っていていても金利はゼロ。なのに、銀行が日銀に当座預金を持つと、0・5%付くというのはおかしい。今までは0・25%だった。それもおかしいんだけど、0・5に引き上げちゃった」と話した。
そもそも日銀当座預金の金利はゼロだった。政策金利引き上げにともない、銀行の預金金利や貸出金利も上がっている状況では「上げちゃいけない。それなのに一緒に上げている。これは酷い。銀行から見たら、美味しい、美味しいお小遣い。銀行の日銀に対する当座預金は全体で500兆円くらいある。その0・5ってこれだけで2兆5000億円。すごいんだ、これ。銀行はもらってるから嬉しくてしょうがない」と話した。
それを国会審議をへないで決めていることについて「とんでもない話」と怒りを込めた。