脚本家に限定復帰した鈴木おさむ氏が１８日、都内で行われたテレビ朝日系ドラマ「奪い愛、真夏」の取材会に主演の松本まりか、安田顕、高橋メアリージュン、白濱亜嵐、森香澄らと登場した。

　脚本家としてシリーズをけん引してきた鈴木氏は、昨年３月に放送作家業と脚本業を引退しているが、今作で一時的に復帰。「久々にドラマを書きましたけど、またもう一本、自分の子どもに見せられないドラマが増えました。そろそろ子どもに見せられるドラマを書けるのかなと思ったらまたドロドロ。でも本当におもしろい作品になった」と自信をのぞかせた。

　同作では「夏夜のマジックにかかったんです」など印象的なセリフも見どころ。鈴木氏は「むちゃなセリフがあることは重々承知している」とした上で「テレビでドラマをやるからにはなんとかして（視聴者を）振り向かせたい。その時に『夏夜のマジックにかかったんです』って言った瞬間にみんながＸで『夏夜のマジック』ってつぶやくかなと」と狙いを明かした。

　主演の松本も「これをどうやって言えるかということを楽しむ、頑張るのがこの『奪い愛』を演じる側の醍醐味（だいごみ）」と受け止め、「こういうセリフが言えたら、たぶんこの作品が終わったら演技がめっちゃうまくなっているんではと思う。こういうセリフは絶対になくしてはいけない」と語った。

　今回は、恋人と不倫の末に破局し、心機一転、週刊誌の記者から時計メーカーのＰＲ担当に転職した海野真夏（松本）が主人公。元カレにそっくりな新天地の御曹司社長・空知時夢（安田）とひかれ合うが、妻がいたことで禁断の愛に身を焦がしていく。鈴木氏は「不倫した人には制裁が加えられるけど、今回のドラマでもどでかい制裁が何回もあります。不倫ってダメじゃないですか。実際にそれで苦しんでいる人もいる。このドラマの中で、不倫してまで好きになるという、リスクがあっても好きになってしまうことに対しての僕なりの思い、答えを最後にそれを言いたい。エンタメの中でドラマとしてメッセージは伝えたい」と予告した。