「べらぼう」これ田沼家に黒幕いるよな… まさか人物→最初に蝦夷を売り込み 暗躍刺客の言葉に「えっ!?」田沼奥座敷の話が漏れてる
NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第27回「願わくば花の下にて春死なん」が13日、放送された。江戸城で刀が抜かれる音が響き、画面が暗転して終了する衝撃のラスト。次週20日は参院選開票番組が放送され「べらぼう」は休止。次回は2週後となる。
幕政を握る田沼意次(渡辺謙)、田沼意知(宮沢氷魚)が蝦夷地とロシア貿易に目を付け、天領とするために松前藩の領地没収を画策するも、すでに松前藩側に情報が漏れていた。田沼の計画の発端となった書物「赤蝦夷風説考」の写しも、松前側に渡っていた。
しかし、田沼側は油断。
田沼の工作を知った一橋治済(生田斗真)が不快感を示した後に…松前領に間者として潜入している平秩東作(木村了)の店とみられる「煙草屋」が火事になり、田沼に情報を漏洩していた「蝦夷の桜」こと松前藩士湊源左衛門(信太昌之)らしき男が火縄銃で銃殺された。
一橋家の刺客なのか、かつて平賀源内(安田顕)に人殺しの濡れ衣をきせ、獄死に追い込んだ謎の武家「丈右衛門だった男」(矢野聖人)が再び暗躍を始め、不遇の佐野政言(矢本悠馬)に嘘を吹き込み、田沼家への嫉妬と怒りを増幅させて…。
一方で、「丈右衛門だった男」は、佐野政言を焚きつける際に「ある噂が。田沼様が佐野殿の大切な家系図を預かると偽り、なきものにしたと」と告げた。
半分が事実で悪意を持ってねじ曲げられている。佐野政言が初めて田沼家を訪ねて良い役職につけてほしいと頼んだ際に、両家の関係を示す家系図を田沼意知を預けたが、江戸城で白眉毛(石坂浩二)に家柄をバカにされて帰ってきた田沼意次は、息子から佐野家の話を聞くと「由緒などいらん!」と家系図の巻物を庭の池に投げ込んでしまった。
「丈右衛門だった男」は、田沼家が寺に寄進した「田沼の桜」が見事に咲いて愛でられているが、「あれは元は佐野殿の桜ではございませぬか?」とも。
これは完全に事実。再度、良い役職を求めた佐野政言が田沼家に、佐野家自慢の桜を贈ったが、田沼意次が植える場所がないので、「どこかの寺にでも」と雑に扱い、これを佐野政言は知らなかった。
なぜ「丈右衛門だった男」は、田沼家奥座敷で行われた「家系図の池投げ」「名桜を処分」を、知っているのか。
このため田沼家に「内通者」がいるとの見方も出ている。奥座敷での出来事の両方に立ち会っていた人物は、田沼父子以外には1人しかいないが…。
天領の計画も、発端は宴席で町人らが「赤蝦夷風説考」を回し読みしているのを見たという、三浦庄司(原田泰造)の進言に、田沼意知が乗ったことから始まった。
ネットでも話題となり、「田沼家の三浦が内通者では?説を見て震えてる」「三浦が内通者ってこと!?」「その場にいるんですよね…」「あれが一橋への内通者だったら泣いちゃうよ」「原田泰造が内通している以外ないという地獄」「三浦くらい色々知ってないと東作の件までは漏れないよね」「やだやだ三浦泰造が内通者だったら卒倒する!」との反応が投稿されている。
一方で三浦庄司の略歴を見れば、定説どおりだと田沼家を裏切ったとは考えにくいとの指摘もある。
