ＢＴＳ・ＪＩＮ（３２）が１３日、京セラドーム大阪で初の単独ファンコンサートツアー「＃ＲＵＮＳＥＯＫＪＩＮ＿ＥＰ．ＴＯＵＲ」の日本公演千秋楽を開催した。自身のソロ曲に加えて「Ｄｙｎａｍｉｔｅ」「Ｂｕｔｔｅｒ」といったＢＴＳの人気楽曲によるメドレーを披露。２時間で１８曲を熱唱し、１２日と合わせて２日間で８万５０００人のＡＲＭＹ（ファンの総称）を魅了した。

　世界を股にかけるＪＩＮの“旅路”が、日本での最高の思い出に彩られた。ツアータイトルに込められたテーマにちなんで、集まったＡＲＭＹたちへ「一緒に旅に出てみましょうか」と語りかけると場内は大歓声。序盤からフルスロットルで大阪でのステージを駆け抜けた。

　ＡＲＭＹと交流しながらライブを作り上げる「参加型公演」のコンセプト通り、ファンには随所に“ミッション”が課せられた。衣装チェンジの内容を決める「テレパシーゲーム　伝われＡＲＭＹ」ではお題ワードをＡＲＭＹがＪＩＮにジェスチャーのみで伝え、見事に全問正解。９０秒の早着替えでブレザー姿を披露し、「制服姿、見たいですか」と３２歳となった年齢を自虐しながらも黄色い声援を一身に浴びた。

　「ワールドワイド・ハンサム」と称される端正な顔立ちとマッチした甘い歌声で、ロックからバラードまで１８曲を日本のＡＲＭＹたちに届けた。「皆さん、この曲、知っていますよね？」と「Ｄｙｎａｍｉｔｅ」「Ｂｕｔｔｅｒ」といったＢＴＳの代表曲もメドレーで披露。会場に響きわたったファンによるアカペラに、「すごく幸せです。本当に幸せですね」と感極まる様子から万感の思いがにじんだ。

　６月の韓国２公演を皮切りに日本での２都市４公演も累計１３万人を動員し、大盛況で締めくくられた。今後に控えるのは北米４都市（アナハイムほか）８公演と欧州２都市（英国・ロンドン、オランダ・アムステルダム）４公演。「ＡＲＭＹの皆さんが、僕はすべてです」。ツアータイトル通り、世界中のＡＲＭＹのもとへ会いに行くＪＩＮの旅路は、まだまだ続いていく。

　◇ＪＩＮ（ジン）　本名・キム・ソクジン。１９９２年１２月４日生まれ。２０１３年に防弾少年団（当時の名称）のメンバーとしてデビュー。ファンコンサートの公演タイトルには、自身の名前が入っている。ＢＴＳの最年長メンバー。