市川團十郎の長女ぼたん「ビックリすることばかり。お客さんが入った初日でドンとまた飛び抜けた」と松本幸四郎が絶賛

 歌舞伎俳優の松本幸四郎(52)が6日、警視庁築地警察署の一日署長を務め、東京・築地で行われた「築地警察署防犯イベント~地域の力でトクリュウ(匿名流動型犯罪グループ)壊滅!~」に登場し、終了後に取材に応じた。

 幸四郎は同署の管内にある歌舞伎座の「七月大歌舞伎」(26日まで)の夜の部「鬼平犯科帳」で主人公の鬼平こと火付盗賊改方長官・長谷川平蔵役を演じるとともに、構成・演出も手がけており、この日は鬼平の装束で登場した。

 鬼平役は祖父の初代松本白鸚さん、叔父の二代目中村吉右衛門さんの当たり役で、今回は「二代目中村吉右衛門に捧ぐ」と銘打たれており、幸四郎は「個人的な思いといたしましては、叔父の鬼平を思い出していただく、それを、作る上でのテーマとしたので、あの曲(吉右衛門さんの『鬼平』でエンディングテーマに使用されたジプシー・キングス『インスピレイション』)を(今回の歌舞伎版でも)かけて、皆さんに思い出していただく」と、吉右衛門さんへの思いを明かした。

 また、幸四郎の父・松本白鸚(鬼平の父・長谷川宣雄役)、幸四郎(鬼平役)、長男・市川染五郎(青年期の鬼平・銕三郎)が三代で共演する虚実ない交ぜになった幻想的なシーンも見どころで、「父と私とせがれと3人で同じ舞台に立つシーンを作りたいと思いまして、ちょっと異次元な世界ではありますけど、でもこれは舞台でなければ逆にできないことだと思います」と意図を説明。

 「3人で舞台に立つ時間というのは本当に幸せですしありがたいですし、それを大事に大事にひと月間勤めたいという思いを改めてした時間でしたね」と喜びをかみしめた。

 市川團十郎の長女・市川ぼたんは、幸四郎が團十郎の直談判したことで出演し、人気キャラクター・おまさの少女時代を好演していることについては「ぼたんちゃんは本当に稽古の初日からビックリすることばかりで、キラキラしたものをもっともっと引き出せないか、それをしないともったいないという思いでやっていますね。本当に一昨日(4日)までの舞台稽古も日に日に(成長している)でしたし、昨日お客さんが入った初日でドンとまた飛び抜けた感じがするので、今日はどれだけステップ、ジャンプするんだろうって楽しみですね」と絶賛した。

 盗賊の頭目・普賢の獅子蔵役の團十郎とは序幕第一場で迫力ある立ち回りを見せており、「これはちょっとたまらないですね。役として演じないといけないんですけど、2人で刀を合わせることの、それが現実であることのうれしさでいっぱいの感じです」と、満面の笑みを浮かべていた。

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