元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が２３日、ＴＢＳ系「ゴゴスマ～ＧＯＧＯ！Ｓｍｉｌｅ！～」で、日本テレビの社長会見で、ＴＯＫＩＯ国分太一のコンプライアンス上の複数の問題について「プライバシー保護の観点から話せない」としていることに、疑問を唱えた。

　この日は国分太一の問題を取り上げた。日本テレビの福田博之社長の会見では、「プライバシー保護の観点」を理由に詳細は一切語られなかったが、橋下氏は「報道機関であるテレビ局が、プライバシーの名の下に、事実を隠すのはいいのかな？と思います。テレビ局、報道機関は人のプライバシーを暴くのが仕事。こういう形で事実説明しなければ、いろんな事件で、言ってほしくない被害者がたくさんいる。でも日本テレビのニュースはそういうのは報道と言う名の下に、報道している」と指摘。

　現在はプライバシーを守っていかなければいけないのは、性的な暴力の事案で被害者が特定されないこと、差別につながる個人情報などだとした上で「プライバシーの観点で言えない部分があるのは分かりますが、今の民主国家のルールでは、性的被害や、差別に繋がる個人情報の部分であって、その他の部分は日本テレビのニュース報道ではどんどん暴いていると思うんですが」とも語り、今回の福田社長の説明は「ぼくはちょっとその説明の仕方は、報道機関としては間違っていると思う」と語った。

　また「公表しない部分はもちろんあるが、事案についてはもうちょっとこういうことだよって、後々の基準になること、世間の基準になるように、それを出していくのが必要。詳細に言えというのではなく、ザックリ、アバウトでいいから。これじゃ、なんのこっちゃ分からない」とも訴えていた。