タレントの渡辺直美（３７）が来年２月１１日に東京ドーム公演「渡辺直美　（２０）　ｉｎ　東京ドーム」を開催することを２２日、発表した。ピン芸人が単独で同所のステージに立つのは史上初。「まじ自分でもびっくりしています！！！！笑」と自ら喜びを爆発させた。２１年に活動拠点を米ニューヨークに移し、４月には米大手のエージェンシー、マネジメント会社と契約。モデルや俳優としても世界的に活躍する渡辺が、節目となる芸歴２０年目の年に日本最大級の舞台でエンターテインメントの神髄を体現する。

　日本を代表する“コメディアン”が、前人未到の景色を切り開く。

　渡辺は１８日からこの日までの５日間、東京・ＩＭＭ　ＴＨＥＡＴＥＲで、日本では実に１３年ぶりとなる単独コントライブを開催したばかり。渡米後、満を持しての凱旋公演となったこともあり、注目度は高く、全６公演・７００席のチケットは即完。自ら企画・脚本を担当した６本の新ネタを引っ提げ、ユニークなキャラクターを次々演じきり、爆笑をさらった。

　全米７都市でのトークライブや、スタンダップライブの開催など、精力的に活動してきた渡米の経験を経て、芸人としての「進化」を証明した中で、東京ドームという次なる大舞台での公演が決定。渡辺は自身のインスタグラムで「みんなとよく『いつか東京ドームでライブやろうね！笑』ってふざけていってたらまさかの夢叶うという！！！！！」と興奮気味にコメントし、「皆様と一緒に忘れられないスペシャルな日にしたいと決まった日からずっとぶちあがって準備しています！！！」と力を込めた。

　近年の芸人によるドーム公演と言えば、昨年２月１０日に博多華丸・大吉が福岡ＰａｙＰａｙドームで「華大どんたく」を、同１８日にオードリーがニッポン放送「オードリーのオールナイトニッポン」のリアルイベントを東京ドームで開催。前者は吉本芸人が総動員となったお笑いイベントで、約９時間半以上に及ぶ公演で３万４０００人超を動員。後者は、会場だけで５万３０００人もの観客を集め話題を呼んだ。

　今回の渡辺の公演は、内容の詳細はまだ明らかとなっていない。だがその規模から見ても、ドームを埋め尽くすには、ＩＭＭ－での公演で動員した４２００人のおよそ１０倍ほどの来場が必要となる。歌ってビヨンセのように魅せるのか、コントで爆笑を起こすのか、渡辺が東京ドームでどんなエンターテインメントをさく裂させるのか、今後に注目が集まる。