【山田美保子のミホコは見ていた!】稲垣吾郎の素敵な佇まい
稲垣吾郎が7月期のドラマ「僕達はまだその星の校則を知らない」(カンテレ制作・フジテレビ系)に出演する。約9年ぶりとなった民放の連ドラ出演は各紙が大きな見出しでニュースにしたが、実はその間もNHKドラマやスペシャルドラマに出続けていた稲垣。
中でも4本も出演したNHK作品では昨年4月期の「燕は戻ってこない」が秀逸だった。自身の遺伝子を残すべく、手段をいとわない世界的バレエダンサー役は、担当記者やファンらの間で、「これは吾郎ちゃんにしかやれない」と大評判となった。
また今年3月放送のテレビ東京開局60周年特別企画ドラマスペシャル「晴れたらいいね」では野戦病院で働く温和な性格の軍医を好演。脚本家・岡田惠和氏が紡ぐ優しさ溢れる台詞の数々と世界観に稲垣は見事に溶け込んでいたものだ。
映画では「半世界」「ばるぼら」「窓辺にて」「正欲」と話題作に続々主演。昨年は「風よ あらしよ 劇場版」、そして河合優実が「第48回日本アカデミー賞」最優秀主演女優賞に輝いた「あんのこと」にも出演していた稲垣。つまりは出ずっぱりだったのである。
2019年9月からパーソナリティを担当している「THE TRAD」(TOKYO FM)はゲストとの会話がズームや電話となったコロナ禍でも人との繋がりが感じられ、稲垣本人が「助けられた」という宝物のような番組。最近は中森明菜や三宅健、Number_i、そして香取慎吾らの出演が都度大きな話題となり、それぞれのファンを喜ばせている。
今春からは「好きなジャンル」と語るナレーション番組「toi-toi(トイトイ)」(Eテレ)もスタート。多様な視点から「問い」を深掘りしているところだ。
プライベートでは趣味の散歩を続けるだけでなく、生花より鉢物にハマり、バルコニーも含めて、その数40鉢以上。2年前から飼い始めた愛猫は3匹に増えている。
小説と映画とワインへの愛情は昔から変わらず。作家や音楽家、クリエイターとも交流をもち、独特なワールドを繰り広げる稲垣だからこそ、オファーが絶えないのである。
7月から「ハリー・ポッターと呪いの子」でハリー・ポッターを演じる稲垣には舞台俳優としてのキャリアに加え、同役との親和性の高さに各所から期待の声が挙がっているところ。今月はディレクターを務める飲食店「ビストロJ_O」が銀座から原宿へ移転するなど話題満載の稲垣吾郎。その佇まいが素敵すぎる。
