篠原かをり「自分の子どもには休んでもいいと伝えたい」“女ムツゴロウ”10年ぶり昆虫特化の書籍 昨年6月出産
動物作家でタレントの篠原かをり(30)が、「歩くサナギ、うんちの繭」(大和書房)を発売した。昨年6月には待望の第1子を出産したことで「子どもを産んでから書きやすくなった」とより生命への考えが深まったことを明かし、多種多様な生き物の飼育経験もある篠原だからこそ出せる一冊となった。
慶大卒で“女ムツゴロウ”の異名も持つ通り、特殊な分野を深掘りした。同書のテーマは昆虫の「変態」。昆虫が翅を獲得するための成長過程のことで、チョウが幼虫からサナギの期間を経て成虫になることに焦点を当てた。「こんな狭く深い本を書いていいんだと、うれしかった」と喜びを語った。
同書は篠原が妊娠中から出産、その後にかけて書き上げ、昆虫に特化した書籍は自身10年ぶり。「この本はサナギを多く扱った本で妊娠中は書いている内に自分自身がサナギであるかのようで不思議な感じでした」と自身と重なる部分も実感しながら書き進めた。
夫は東大発知識集団「QuizKnock」メンバーの河村拓哉という“高学歴カップル”。第1子は6月に1歳を迎えるが「子どもは特に虫は好きじゃなくていい」という。篠原は小学生時代に不登校になった経験もあり、「今、思うと本当に嫌だったら休んでも罪悪感を感じる必要はない。自分の子どもには休んでもいいと思うよと伝えたい」と独自の子育てへの考えを明かした。
◆篠原かをり(しのはら・かをり)1995年2月20日生まれ。神奈川県横浜市出身。慶應義塾大学環境情報学部卒業。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程(先端生命科学プログラム)修了。現在は日本大学大学院芸術学研究科博士後期課程に在籍中。著書に「LIFE 人間が知らない生き方」(文響社・共著)など。22年に「QuizKnock」所属の河村拓哉と結婚。
