吉永小百合79歳で初ピアス 「解放されたような気持ちになりました」 主演映画「てっぺんの向こうに-」 完成報告会見

 女優の吉永小百合(80)が13日、都内で開かれた主演映画「てっぺんの向こうにあなたがいる」(10月31日公開)の完成報告会見に共演の佐藤浩市(64)、天海祐希(57)らと出席し、役作りのため、昨年8月のクランクイン前に79歳にして初めて耳にピアス穴を開けたことを明かした。世界最高峰のエベレストに女性として初登頂した登山家の故田部井淳子さんをモデルとした役を演じる吉永は、過酷な登山ロケも含め、文字通り体を張った大作の完成に感無量の様子だった。

 吉永が映画出演124本目にして、また新たな姿を見せた。耳には田部井さんが生前愛用していたピアスがキラリ。これまで耳のアクセサリーはイヤリングだけだったが、「この役は開けるしかない!と思いました」と決断を下した。

 世界各国の山々を登頂してきた田部井さんは、52歳で初めて付けて以来、海外で1回登頂する度にピアスを一つ“ご褒美”として購入していた。田部井さんの一生を演じるにあたり、ピアスは避けては通れなかった。

 吉永は「今回の役に没頭するためには、開けようと思って。なんかこう、解放されたような気持ちになりました」と説明。「大変だったのは、1カ月間泳いじゃいけないって皮膚科の先生に言われて…。泳げないというのは、私にとってとってもつらいこと」と、40代からライフワークとして続けている水泳を禁じられたことも明かした。

 ピアスのみならず、「本当に過酷な撮影で、朝早く家を出て、栃木県で撮影して、そしてその足で富士山まで…、みたいなこともありました」と体力的にも自らを追い込んだ。それでも現場では、佐藤が「一言も疲れたとか、しんどいとかおっしゃらないんですよ。本当に感服いたしました」と舌を巻くほどのタフネスぶりを発揮した。

 作品の完成に吉永は「田部井さんがてっぺんの向こうから、『よくやったね、頑張ったね』と私たちに言ってくださっているような気がします」と感慨深げ。自身のキャリアを富士登山になぞらえた質問には「8合目ぐらいでしょうか」とほほ笑み、「頂上まで行けるかどうか分からないんですけど、元気でやれる限りは、田部井淳子さんじゃないですけど、一歩ずつ歩いていけたらと思っております」と、さらなる“てっぺん”を求める姿勢も忘れなかった。

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