動画メディア「通勤タイムス」で絶賛配信中の、各界の最前線を走るプロフェッショナルたちの、大切な朝のエナジーチャージに迫る動画「伝説の朝ごはん」。過去にはジャーナリスト・田原総一朗や筑波大学准教授・落合陽一らが出演。自ら食事を準備し淡々と食べ進める姿が反響を呼び、シリーズ累計７０００万回以上再生されている。

　３日公開の動画には、９２歳にして現役のバレエダンサー・雑賀淑子が登場している。ＹｏｕＴｕｂｅでの公開後、３日で１００万回以上再生され、動画の盛り上がりを示すＹｏｕＴｕｂｅの「急上昇ランク」で１０位を獲得。大人気漫画「【推しの子】」の作画で知られる漫画家の横槍メンゴ氏が「永遠に見てられる」とＸで絶賛するなど、大きな話題となった。

　そんな雑賀の朝ごはんは、２０歳でフランス・パリに渡って以来、７０年以上変わっていないというまさに“伝説”のメニュー。パリ時代からの好物だというクロワッサンをトースターに入れ、コーヒー作りに取りかかる。「手で挽いた方が美味しい」と手動のミルで豆を挽き、温めた牛乳をコーヒーに注ぎ入れれば、本場仕込みのカフェオレの完成だ。さらに、小さな鉄製フライパンで作った目玉焼き、バナナと白桃のジャムを添えたヨーグルト、青森県産のりんごジュースなどを次々に準備。手際よく準備が進んでいき、シンプルながらも炭水化物、タンパク質、ビタミンなどがバランス良く摂取できる朝食が出来上がった。

　バレリーナとして渡仏した当時から７２年間、変わらないラインナップ。台所の壁には過去の写真が大量に貼られ、思い出に浸りながらゆっくりと朝食を口に入れてゆく。食後に訪れたスタジオの壁にも、「アルバムにしまうと見なくなる」という理由で、たくさんの大切な写真が貼られていた。

　９２歳になった今も、振り付け指導から舞台までこなす。動画では、優雅な動きでバーレッスンも披露した。「若いときは違うんだけど、今は朝が一番元気でね」という雑賀。「大事な手紙とか、お金の計算とかは、朝ごはんの後にすぐするの。お昼過ぎるとだんだん眠くなったりね。朝ご飯の後、１～２時間、大事なことはその時にまとめてやっちゃう」と笑った。

　雑賀の朝食を収めた動画は１０日現在、累計８００万回の再生回数を記録している。「通勤タイムス」の公式ＹｏｕＴｕｂｅ・ＴｉｋＴｏｋ・インスタグラムで配信されており、５月以降、Ｕ－ＮＥＸＴでも配信予定。

　他にも、中山美穂やエレファントカシマシ・布袋寅泰・吉川晃司などの撮影を手掛けてきた写真家のハービー・山口氏によるロンドン流手作り朝ごはんや、伝説的な人気を誇る早稲田の老舗ラーメン店「メルシー」店主・小林一浩氏の朝ごはん、東郷神社の宮司・福田勉氏が食べる、東郷平八郎に影響を受けた“洋食”の朝ごはんなどが反響を呼んでいる。