羽生善治九段 B級2組へ降級決定 “藤井キラー”に敗れて無念

 将棋の羽生善治九段(54)が6日、大阪府高槻市の関西将棋会館で指された第83期順位戦B級1組13回戦で、大橋貴洸七段(32)に102手で敗戦。通算成績が4勝8敗となり、来期のB級2組への降級が決定した。

 勝てば残留、負ければ降格という大一番。先手番の羽生九段は矢倉を選択し、大橋七段は中住まいに構えた。早々と駒がぶつかり合う展開で、中盤までは互角に進んだが、終盤に入ると羽生九段は徐々に形勢を損ね、最後は押し切られた。

 大橋七段の102手目を見た羽生九段は、すぐに「負けました」と頭を下げて投了。手をあごに当てて首をひねると、ガックリとうなだれた。

 羽生九段が来期、B級2組に所属すると、1991~92年の第50期順位戦以来、34年ぶりとなる。また、永世名人の資格保持者がB級2組に降級するのは、谷川浩司十七世名人に続いて2人目。

 羽生九段を破った大橋七段は藤井聡太七冠と同期で、2016年10月1日に四段に昇段しプロ入り。対藤井七冠では直近で4連勝しており、通算でも4勝2敗と勝ち越している“藤井キラー”としても知られる。

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