足立正生監督 桐島聡という人物に尊敬の念を持っている 映画「逃走」外国人特派員協会試写会

 映画「逃走」の監督・脚本を手がけた足立正生監督
 映画「逃走」の外国人特派員試写会に出席した足立正生監督(右)と古舘寛治
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 映画監督の足立正生氏(85)が監督・脚本を手がけた映画「逃走」(3月15日公開)の日本外国特派員協会試写会が25日、都内で行われ、俳優・古舘寛治とともに出席した。

 1974年、三菱重工ビル爆破事件で重要指名手配され、49年の逃亡生活の末、病死した東アジア反日武装戦線の元日本赤軍メンバー・桐島聡を描いた作品。自身も元日本赤軍のメンバーで、国際指名手配経験もあり自らの反省と重ね合わせた足立監督は「私は顔写真が載っていても活動はしていた。桐島聡に注目したのは一切、知人、友人に迷惑がかかるということで、連絡を入れていない。このつらさは絶対にない」と言い「桐島聡という人物に非常に尊敬の念を持っている」と外国人特派員の前で訴えた。

 桐島は、内田洋という名の偽名を使い、逃亡を続けていたが、49年後の1月に病院に搬送され4日後に死亡。入院後に、間際に担当医師に本名の「桐島聡」を名乗ったことに触れ「死の直前に名乗ったということが鍵を握っている」とここに、桐島の苦悩が描き出されているとした。

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