乃木坂46与田祐希が卒コン 苦手なこととも向き合った8年半「たくさんの思い出と愛を持って次のステージに」

 乃木坂46の与田祐希(24)が23日、みずほPayPayドーム福岡で「与田祐希 卒業コンサート」を開催した。22日との2日間で全59曲を披露し、計7万7000人を最後まで魅了した。

 地元で乃木坂46としてのラストステージを飾った。最後は白の卒業ドレスに身を包み、8年半のアイドル生活を終えた。同期のオリジナルメンバー12人の名前を一人一人呼びかけ「3期生12人がかけがえのない私の宝物」と涙。「本当に幸せ者です。たくさんの思い出と愛を持って次のステージに進みます」と別れを告げた。卒業後も芸能活動は継続する。

 ライブは約3時間30分の熱演だった。自身と卒業した同期の大園桃子さんとのダブルセンター曲「逃げ水」で始まった。卒業した1期生の西野七瀬もナレーションで、サプライズゲストとして親交のあるブラックマヨネーズ・小杉竜一らも駆けつけた。大園さんも登場し、ダブルセンターで「逃げ水」を再度パフォーマンス。与田は「これが本当に最後だね。ヨダモモ」と、かみしめた。

 飾ることない人柄で慕われた証でもあった。オーディションに合格して上京する16歳までは福岡県・志賀島で過ごした。自然とともに育ち、テレビ番組でもありのままの姿が魅力となった。グループに加入後の「自分は亀だった」とダンスも歌も周囲に比べて後れをとったこともあったが、逃げることなく向き合って人気メンバーにまでなった。

 23年12月に1、2期生全員が卒業。与田は18作連続で選抜としてけん引してきた。キャプテンの梅澤美波(26)から「乃木坂46にとってどれほど大きい存在か実感する2日間でした」と声をかけられると、与田は「最高に楽しかった」と感謝。最後は頼もしい後輩たちにも囲まれて「安心して卒業することができます」とグループの未来を託した。

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