長渕剛「早く消えてしまいたいと思うときがありますね」 走り続けて46年「僕はただ探したい」母と故郷・鹿児島への思いも
TBS系「長渕剛 独占インタビュー~破壊と前進~」が19日に放送され、シンガー・ソングライターの長渕剛(68)が心境を明かした。
人間・長渕剛とは?と聞かれた長渕は「もう60年以上やってるでしょ?でも、まだ、書くっていう作業とか、その人と出会ってですね。こういう仕事の場所に行くこともそうですけど、やっぱり自分の、自分というものはなんであるかみたいなところをどこかで探し当てる旅になるのかもしれないと思ったり」と話した。
つづけて「あとは、人と人の縁に対してのすごく大切なものを感じてみたりですね。だから、自分っていうものは一体何であるかっていうことは、もう死んでも分からないかもしれない」と笑みを浮かべた。
デビューから46年を振り返り「振り返れば、あっという間ですけどね。皆さんおっしゃるように。長いよ、でも。まだあるのかと思います。早く消えてしまいたいと思うときがありますね」と率直に明かした。
表現の源については「全ては幼少期に帰依するっていうか。自分の歌の源泉はどこであるかっていう、表現の源はどこであるかっていうこと。時々…というか、結構僕は故郷に帰って、母と登った小高い水源地にいつも登ってですね。その当時、母がその水源地の向こうに見てた、見つめたものは何であるかとか、すごくそれをね、言及したいっていう気持ちがすごくあるんです」と話し、母と故郷・鹿児島への思いも打ち明けた。
さらに「ところがね、不思議と毎年そこにのぼって、母が見た目線で見るものの感覚、感性が、やっぱりその時代や、その年齢によって感じ方が違ってくるんですね。それがとっても大事ですね。皆さんもそうでしょうけれども、育った環境であるとか、初めて感動したものとか、初めて怖いと思ったものとか、初めて苦しいと思ったものとか、そこが基本的には自分の生きる源であるっていうなことをよく感じますね」と説明。
「苦しいときとか、『もう、俺ダメだ』というネガティブな気持ちになったときは、必ずドーンと飛行機乗って鹿児島に帰ります。今でもそう」と目を細めた。
アーティストとして長きに渡って挑戦し続けている理由を聞かれると「どうでしょうね…。他者から見れば『挑戦』とかカッコよく聞こえますけど、僕はただ探したいっていう。何を探したいかっていうと『お!』っていう驚きですね。『何それ?』っていうようなものをどこにいても探し当てたいです」と説明。
さらに「それが、小さくても、大きくても、自分の心の中に反映されるのは感動なんですね。感動をいつでも探します。感動のない人生は最も退屈でつまらないですよ」と話していた。
