フジ会見 女性取締役が「飲み会絶対断らない女」高額ゴチ騒ぎで辞任した元菅政権広報官の質問も 「天下りか」「違います」 首相会見の司会経験→港前社長は「叱られた」
フジテレビが27日に、中居正広氏の女性トラブルおよび同局対応に関して10時間半にわたって行った会見では、フジ・メディアHDやフジテレビの取締役に名前を連ねている元総務省幹部の吉田真貴子(山田真貴子)氏に関する質問も飛んだ。
総務官僚の吉田氏は、安倍内閣で総理大臣秘書官を務め、菅内閣では女性初の内閣広報官に抜擢され、首相会見などで司会を務めたが、高額接待を受けていたとされるスキャンダルで辞任した。
今回会見では、フジテレビが17日に行った1回目会見に批判が集まったことと、吉田取締役の関わりが質問されると、港浩一前社長が1回目会見の設定段階では「吉田真貴子氏は、その議論には参加していませんでした。吉田真貴子氏は社外取締役ですので、日常的にいらっしゃるわけではありません。不在でした。その中で決めた判断ですので、この判断には一切関与していません」と説明した。
港前社長の1回目会見の形式や答弁に批判が集まったことを受けての、吉田氏の言動を聞かれると、港氏は「事後には説明責任が果たされてないと、きついお叱りを受けました。後日の会議で、言われました」と明かした。
吉田氏は内閣広報官時代の2021年に、総務審議官だった当時(2019年)に菅義偉首相の長男勤務会社から約7万4千円分の接待を受けていた疑惑が国会騒動に。当時の加藤勝信官房長官が国会で、メニューは和牛ステーキと海鮮料理だったと説明に追われるなど連日騒ぎとなり、吉田氏は辞任に追い込まれた。
当時、吉田氏が若者への動画メッセージで、成功への秘けつを「私は飲み会を断らない。断る人は2度と誘われない。幸運に巡り会う機会も減っていく。私は飲み会を絶対に断らない女としてやってきた」と豪語していたことも話題となった。
今回のフジ問題発生後も、村上誠一郎総務相の会見で、山田氏がフジ取締役であることに関する質問飛んだと報じられている。
今回会見では、終盤に「天下りではないか」との質問も出て、金光修フジ・メディアHD社長が「違います。国家公務員法を遵守した形で採用しております」と述べた。
