フジテレビ会見【会見出席の記者が感じたこと】質問する側の姿勢問われる ルール無視、演説、野次、論点脱線の無法地帯 会見の質問われた長い一日

 会見する(左から)フジテレビの清水賢治新社長、遠藤龍之介副会長、港浩一社長、嘉納修治会長、フジ・メディアHDの金光修社長(撮影・佐々木彰尚)
 会見する港浩一フジテレビ社長(撮影・佐々木彰尚)
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 フジテレビが27日、中居正広氏の女性トラブルと、同局の対応が問題視されている件について、2回目の会見を行った。港浩一社長、嘉納修治会長、遠藤龍之介副会長、金光修フジ・メディアHD社長が出席した。会見は9時間を超え、日付が変わった。

 質疑応答1問目から怒号が飛び交う展開となり、日本の会見史上最長となる波乱の再会見。報道に携わる身として今回改めて考えさせられたのは、取材側の姿勢だ。

 400人超の報道陣が詰めかけた注目の会見だけに、質問は一回につき二問までとされたが、レギュレーション無視で何問も質問する者、高圧的に質問する者、5分近く「演説」する者、質問中に野次を飛ばす者が目立った。同じような質問が相次ぎ、論点が脱線。飛び交う怒号で質問は遮られ、会見の進行にも影響が出た。まさに現場は“無法地帯”だった。

 会見を見守ったネットからは「公開いじめ」「集団リンチ」「公開処刑」などと質問する側に厳しい声が相次いだ。

 会見の質が問われた。報道機関として、真実追究のために厳しい目線を向けることは重要であるが、冷静な姿勢で核心に迫ることが必要だと改めて考えさせられた長い長い一日だった。

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