フジテレビ新社長は清水賢治氏 フジ・メディアHD専務 アニメ現場中心に活動 TARACOさんお別れの会で弔辞
フジテレビは27日、元タレント・中居正広氏(52)と女性とのトラブルに同局社員の関与が報じられた問題について、都内の同局で記者会見を開いた。会見前には親会社のフジ・メディア・ホールディングス(HD)が同局の嘉納修治会長、港浩一社長の辞任を発表。後任の社長には同HDの清水賢治専務が就く。会見には嘉納会長、港社長、遠藤龍之介副会長、清水新社長、フジHDの金光修社長が登壇。フジサンケイグループ代表で同局の取締役相談役の日枝久氏は出席しなかった。17日の“やり直し”会見は7時間を超え、400人以上の報道陣が集まる中、怒号が飛び交い、苛烈な質問に出席者が黙る時間が続くなど、大荒れの展開となった。
会見では、港社長の辞任を受け、親会社であるフジ・メディア・ホールディングスの清水賢治専務が新たにフジテレビの社長となることが発表された。
28日付で社長に就任する清水氏は、同局の主要コンテンツの一つであるアニメの現場を中心に活動してきた。同局を代表する人気アニメ「Dr.スランプ アラレちゃん」「ドラゴンボール」「ちびまる子ちゃん」「こちら葛飾区亀有公園前派出所」などの企画・プロデュースに関わり、昨年6月には、都内で行われた声優・TARAKOさんのお別れ会「TARAちゃん ありがとうの会 ~たいせつなきみへ」で、ちびまる子ちゃんの初代プロデューサーとして弔辞を述べた。
前途多難な船出に、「完全に(信頼を)失ったとまでは思いませんが、そのような危機にあるという認識をしております」と危機感も口に。その上で、信頼を取り戻す方法を「たった一つの、魔法の薬はないと思っています」としつつ、「日々一つずつ直実に策を実行していくこと、そして、日々の、信頼を少しずつ取り戻していくことを地道に誠実にやっていくことということに尽きるのかなと思っています」と語った。
清水氏の落ち着いた語り口に、前社長となった港氏は「新社長はなかなかいいことを言っていて、しっかり考えているな、頼もしいなと思いました」と信頼感を口にした。
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