フジ会見 会見場の同局社員の姿、笑顔消え固い表情、不安そうに経営陣を見る 元グループ社員の「希望退職」の言葉にうつむく
フジテレビが27日、中居正広氏の女性トラブルと、同局の対応が問題視されている件について、2回目の会見を行った。港浩一社長、嘉納修治会長、遠藤龍之介副会長、金光修フジ・メディアHD社長が出席した。
会見は、広報局の社員を中心にマイクランナーを始めとする会の進行を担当した。普段は明るくエネルギッシュで気さくに接してくれる社員たちだが、この日は笑顔が消えて堅い表情。会見対応で慌ただしく動く姿があり、会場の端には経営陣の方を不安そうにじっと見つめる姿があった。
17日の会見はクローズドな形式だったことに加え、港社長が「回答を差し控える」という言葉を30回以上連発。大きな批判を呼び、27日にオープンな形で再会見した。この日は“決まり文句”は激減させ、自らの言葉で回答。この点は前回より前進したと見えるが、端的に回答できない場面や発言撤回の場面も。後手後手の印象も先行した。
早期希望退職で産経新聞を辞めたと名乗る記者が「これからあなた方がこういうことをしでかしたおかげで、おそらくフジテレビは希望退職になるでしょう」と述べると、思わず下をうつむく社員もいた。フジテレビという“大看板”に憧れ、入社した社員が多くいる。失墜した信頼をいち早く取り戻し、社員が笑顔で誇れるような新たな会社作りが求められている。
