34年勤務のフジ解説員が「労組意識したことない」「労組頼らなくても給料増えた」に谷原章介、疑問視
俳優の谷原章介が27日、フジテレビ系「めざまし8」で、30年以上フジテレビに勤務していた風間晋解説員が、会社員時代に「労働組合を意識したことはほとんどなかった」と発言したことに疑問を呈した。
番組ではフジテレビ問題を特集。この日の午後に上層部による会見が行われるが、フジテレビ労組についても、今月13日時点では約80人程度だったにも関わらず、23日で約500人にまで膨れ上がったことにも触れた。
これに風間氏は「ぼくはフジテレビに34年あまり務めましたが、その間、労組を意識したことってほとんどない。労組があるってことは知ってましたが、組合員の人数も少ないし」と、34年勤務で労働組合を意識したことがないと発言。「フジの場合は、現場社員と経営が向き合えるという意味の労働組合の機能はずっとなかったよねと。ある意味、これは特異なこと。これを機会に、組合員も増え、経営と向き合う場は大事だっていう認識が、今できていると思いますから、それは大事にしないといけないし、ぜひ活動もしっかりやっていかないといけない」と述べた。
谷原は風間氏へ「いわゆる労働組合にフジの社員が参加しなかった理由は?」と質問。風間氏は「それはフジテレビが調子が良かった時代は、労組に頼らなくても給料が増えた。集団交渉の必要性をあんまり感じていなかったからというのはきっとある」と回答。その後、「厳しい状況になった後は、ある意味、なかった時代の継続みたいな、認識がそんなに高くなかったと言えばそれまでだが、そういうものなのかなと思う」と、労組への意識の高まりがなかったと推察した。
谷原は「給料が良かったから特に上ともめず、経営陣と対峙(たいじ)しなくてみんな満足していたと。でもそれはメディア企業のあり方としてどうなんでしょう」と疑問視。風間氏は「もちろんメディア企業としてだけじゃなく、一般事業会社でもそうだと思うが、業績的にはいい会社は賃上げを毎年バンバンいく一方で、そうでもない会社があるのと同じで、労組の要求を超える回答を出す会社、そんなに多くはないかもしれないが、現実問題、あるわけだから、昔は(フジが)そういう会社だったというわけですよ」と話していた。
