松倉海斗、連ドラ初主演 夢はTravis Japanでグラミー賞 7人でロス共同生活の絆が根底 グループあって「個の花」
7人組グループ・Travis Japanの松倉海斗(27)が18日にスタートしたABCテレビ制作のテレビ朝日系ドラマ「トーキョーカモフラージュアワー」(土曜、深夜2・30、関西は日曜、深夜0・10)で連続ドラマ初主演を務めている。グループでの1月クールのドラマ出演者が4人を数え、今年は2度目のワールドツアーも決定するなど勢いが増している。快進撃の根底にある絆と、かなえたい夢について聞いた。
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連ドラ初主演という大きな挑戦を聞いた瞬間、松倉の胸は大きく高鳴っていた。「そもそも連続ドラマに出演することが初めての経験。最初に聞いた時はびっくりしました。『ほんとに』っていうワクワクがありました」。キラキラと瞳を輝かせ、当時の興奮を語った。
今作で、松倉は地方から上京した色白男子を演じる。悩み多き25歳の役は「隠しきれないピュアさ」が魅力だ。松本千秋氏の同名漫画が原作で、ドラマ化にあたり、お笑いタレントのヒコロヒーが脚本を担当。「すごいキュンキュンもするし、クスッと笑える部分もちりばめられてる」と手応えを口にした。
主題歌はグループの「Tokyo Crazy Night」に決定。ドラマにぴったりの曲調もあいまって「(ドラマの)完パケを見たときに、特に曲の入り方にすごく鳥肌が立って。感慨深くなって、ちょっとうるっときた」と涙腺が緩んだという。
「Tokyo-」はダブルAサイドシングル「Say I do/Tokyo Crazy Night」として3月5日にリリース予定。円盤シングルはグループ初の試みで「やっぱり形に残るってめちゃくちゃうれしいこと。ファンの人も発表した時にすごい喜んでくださって。自分も部屋に飾りたい。サインとか書いたりして。自分のサインなんですけど、眺める」と笑わせた。
1月クールのドラマ出演はグループから4人。活躍の幅が年々広がっている。「うれしいねっていう話はめっちゃしますね」。その源はTravis-の名を背負っている自覚だ。「(メンバーは)『グループあっての個の花咲かせる』みたいな意識はあると思う」と、楽しげにほほえんだ。
成長を感じる場の一つがライブ中の告知時間だという。「数年前は発表や告知が全然なくて。ジュニアの合同コンサートでTravis Japanだけなかったり、時間が短かったり」。苦労してきた時代があるからこそ「今これだけ告知させてもらえるのは本当に幸せ」と深くかみしめている。
グループの魅力の根源について、松倉は「いろんな苦楽をともにしてきた」ことだと明かす。
「ロサンゼルスで共同生活していたのもありますけど、いろんなものに真正面からぶち当たって挑戦して、それを信じ合える7人。自分たちは一番絆があるっていうか、そういうものを乗り越えてきたから、結束力に自信はあるっていうのはすごく感じますね」
アウェイな環境でのフェスや、ダンスコンペティション。一筋縄ではいかない経験を重ねる中で「『挑戦する恐怖心』が、『恐怖心』じゃなくて『楽しさ』に変わった」と胸を張る。「『7人でぶちかまそうぜ』って。アウェイなステージに立つ前は、『かまそうぜ』ってよく言い合ってます」と、前向きに挑めているという。
上昇気流の中で2度目のワールドツアーが決定した。1度目は「改めてこれだけの人が好きでいてくれてるんだなって実感した」と背筋が伸びた。再び世界を巡るだけに「よりレベルアップしたパフォーマンスを届けたい」と力を込める。
夢に「ゴールはない」が、今、特に意識しているのは「グループでグラミー賞を取りたい」という夢だ。個人としては「より“個の花”を咲かせたり、松倉海斗を知ってもらいたい」と掲げる。「ドラマ、映画、映像作品など、お芝居はこれからも挑戦していきたい。あとは個展を開催したい」。主演の大役は夢への架け橋となる。
◆「トーキョーカモフラージュアワー」 松本千秋氏の同名漫画が原作。生まれも育ちも山形県のウブな25歳の色白地方男子・宇都宮宏人(松倉海斗)が突然の会社の辞令で東京へ転勤することに。期待に胸を膨らませて上京すると、偶然バーで出会った都会の年上女性・曽根(片山友希)と一夜をともにすることになる。お笑いタレントのヒコロヒーが脚本を担当し、華やかな大都会トーキョーで寂しさを抱え生きるイマドキ男女の本音と嘘を描く、毒舌系エモチルラブコメディー。
◆松倉海斗(まつくら・かいと)1997年11月14日生まれ。神奈川県出身。O型。21年にテレビ朝日系列の「刑事7人」に出演。22年3月にグループで米ロサンゼルスに留学し、7人で共同生活を送りながらダンススキル、語学を学んだ。同年10月にデジタル配信シングル「JUST DANCE!」で全世界配信デビュー。メンバーカラーはオレンジ。特技は作詞作曲、コーディネート。165センチ。
