鳥山明さん急逝で悲しみのドラゴンボールファミリー 野沢雅子「信じたくない。考えたくない」

 野沢雅子
 古川登志夫
 古谷徹
3枚

 「Dr.スランプ」や「ドラゴンボール」などのヒット作で知られる漫画家の鳥山明(とりやま・あきら)さんが1日、急性硬膜下血腫のため死去した。集英社が8日に発表した。68歳。愛知県出身。葬儀は近親者のみで行われ、お別れの会の開催などは未定だという。日本漫画界の先頭を走り続けてきた鳥山さんの早すぎる旅立ちに、各界に悲しみが広がった。

 1986年に放送を開始したアニメ「ドラゴンボール」シリーズの声優陣は悲しみに沈んだ。主人公・孫悟空を始めるとする複数のキャラの声を担当してきた野沢雅子(87)は「信じたくない。考えたくないという気持ちで頭の中が空っぽです」と現実を受け入れられない心境を吐露した。

 訃報を受けた当初、野沢は憔悴(しょうすい)しきっていた。所属する青二プロダクションは「あまりにショックを受けておりコメントを出せる状態ではありません」と説明していたが、夜になってようやく重い口を開いた。

 「ドラゴン-」のオーディションの際には鳥山さんが野沢を選び、以降、40年近く続く代表作になった。悲しみをこらえ「それでも、お会いするたびに鳥山先生がおっしゃってくださった『悟空をお願いしますね』というお言葉を思い出すと、『私の命が尽きるまで悟空のそばにいよう』と気持ちを保つことが出来ます」と決意を新たにし、「先生、空から私たちを見守っていてください。どうか安らかな旅立ちでありますように」と願いを込めた。

 ピッコロ役の古川登志夫(77)は事務所から野沢の次に訃報を伝えられたと明かし「真っ先に頭に浮かんだのは『マコさん(野沢)はどんなお気持ちだったろうか?!』ということ」「マコさんのライフワーク、悟空は分身ではないか。僕にとってのピッコロ以上ではないか!」とおもんぱかり、鳥山さんに哀悼の意を表した。

 ヤムチャ役の古谷徹(70)はXで「忘れられないキャラクターを演じさせて頂き、心から感謝しております。新作を楽しみにしていた矢先とても残念です」と追悼した。

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