宝塚音楽学校卒業式 村上理事長「組織風土を見直している」 中西校長「集中しにくい状況だがプロの自覚と覚悟を」

 タカラジェンヌを育成する宝塚音楽学校(中西達也校長)の110期生卒業式が1日、兵庫県宝塚市の同校で行われ、2年間舞台人に必要なレッスンに励んだ39人が巣立った。

 宝塚歌劇団と音楽学校の理事長を兼務する村上浩爾氏は祝辞の中で「昨年秋に痛ましいことが起き、大変ご迷惑をおかけした」と、宙組の劇団員が急死したことを謝罪。そして新人公演などの見直しなどを例にあげ「みなさんが安心して舞台に取り組めるよう、改善、改革を進めている」と語った。さらに「これにとどまることなく、時代に合わないことや、組織風土を見直していきたい」と明言。「先日も内部通報窓口を設置した。しっかりと説明するまで、もう少し時間を頂くことにご理解とご協力を頂きたい」と改革に着手しているが、時間がかかっていることを示唆した。そのうえで卒業生には「仲間と切磋琢磨(せっさたくま)していく中で、相手を尊重する気持ちを大切にしてほしい」と呼びかけた。

 また中西校長も「心痛める悲しい出来事が起き、皆さんはなかなか集中しにくい状況でした」と思いやった。「夢にまで見た宝塚の舞台に羽ばたくが、厳しい舞台の世界を目指す上で、あらためてプロとしての自覚と覚悟を持ってしっかりと歩んでほしい」と式辞を述べた。

 110期生は、3月30日開幕の宝塚大劇場月組公演「Eternal Voice 消え残る想い/Grande TAKARAZUKA 110!」(~5月12日)で初舞台を踏む。

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