道頓堀 外国人観光客も何事?!異様目張りを見物 阪神Vなら1300人、オリなら100人 グリコ消灯&DJポリス待機
大阪では、府警に警備本部を置き、9月の阪神のリーグ優勝時と同様レベルで道頓堀ダイブなどの混乱を阻止すべく厳重警戒となった。機動隊、DJポリスを含め1300人態勢で道頓堀を中心に動員。イルミネーションがきらめき早くもクリスマスムードの御堂筋には警察車両が数百メートルにわたり、ずらりと並ぶ異様な光景が広がった。
道頓堀名物のグリコの看板が見え、1985年の阪神日本一の際に阪神ファンが続々と飛び込んだことでも知られる戎橋では、4日の第6戦同様、約80人の警官を配置。うち約半数が制服姿で橋の両側にびっしり並び、試合開始の午後6時半ごろから拡声器で「危険ですから立ち止まらないでお願いします」「左側通行でお願いします」と呼びかけた。戎橋から川沿いの遊歩道に降りるスロープは両端とも封鎖されるなど、道頓堀ダイブ阻止にあらゆる手段がとられた。
4日より10分ほど午後6時すぎには戎橋が見えないよう、御堂筋側の道頓堀橋がブルーシートで目隠しされ、外国人観光客も不思議そうに見物。その中には「なんで警察が?」と驚くオランダ人観光客の母親と息子の姿も。優勝に狂喜乱舞した阪神ファンがかつて道頓堀川に飛び込み、死亡した不幸な出来事があったため、同様の悲劇や混乱が起きないよう、警察が警戒している、と記者から聞くと、「なるほど」とようやく納得。「サポーター(ファン)同士がケンカしたりするわけじゃないの?オランダでは同じようなケースでサポーターがケンカするから警察が出動して警戒することもあるよ」と逆質問するなど興味津々。「ホテルに帰って試合を見ようかな」と笑顔を見せた。
道頓堀は、万が一の飛び込みに備え、リーグ優勝時同様、水位が上げられており、DJポリスは戎橋に3カ所など計5カ所に配置。警備担当者は、阪神優勝の場合は、試合後も1300人の警備態勢を続け、オリックスの場合は、警備は南署の管轄に移り、「段階的に」100人に縮小すると説明した。
