藤竜也 26年ぶり共演の麻生久美子に「すっかり親父の気持ちで涙もろくなっちゃって」

 俳優の藤竜也(81)が3日、東京・恵比寿の豆腐食堂で主演映画「高野豆腐店の春」(8月18日公開)の完成報告イベントを行った。

 62年に「望郷の海」でスクリーンデビューした藤は今年でデビュー60周年目という節目を迎え、「一本一本代表作にするつもりでやっている。そういう夢を持たせてくれますからこの仕事は」としみじみ語った。5月に公開された「それいけ!ゲートボールさくら組」に次いで、今年だけで2本の主演作品に出演するが、「60年たってもね、役に入る時は1年生ですよ。本当怖くて、逃げたくなるようなこともある」と意外な心持ちを打ち明けた。

 昔ながらの小さな豆腐店で、すれ違う父と娘の心温まる愛情を描いた同作で藤は、97年の「猫の息子」以来26年ぶりの共演となる女優・麻生久美子と親子役を演じる。「よくお父さんがね、娘さんの結婚式で涙流すってよく言うけど、『本当かな~』と思ってた。けど麻生さんが、心こもった娘役を演じてくださって、すっかりおやじの気持ちになって、もうあたふた。気が休まらなくて涙もろくなっちゃってね。おやじというのはこういうものなんだなと。麻生さんのおかげで父親役を演じられた」と“父親”として感謝の言葉を口にしていた。

 藤は2008年の「しあわせのかおり」以来、三原光尋監督との15年ぶり、3度目のタッグ。コロナ禍に三原監督が“ラブレター”として同作のシナリオを送り、「何年でも待ちますから、是非出演させてください」と台本に感銘を受けた藤が手紙で返事。速達で送ったという藤の手紙が「シナリオを送った2日後の朝に送られてきた」と三原監督は明かし、「思わず立ちながら泣いてしまいました。なんとかして映画化したいと、スイッチが入った」と熱のこもった声で制作の経緯を語った。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス