水上恒司 原点回帰の特攻隊員役 朝ドラ後初映画の福原遥とダブル主演

 ダブル主演する福原遥(左)と水上恒司
 原作書影(C)汐見夏衛/スターツ出版
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 俳優の水上恒司が、映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」(12月8日公開)に福原遥とダブル主演し、特攻隊員役を演じることが分かった。

 TikTokで10代を中心に「号泣した」と話題を呼び、シリーズ累計50万部を超える小説が原作。現代から戦時中にタイムスリップした女子高生・百合(福原)と、やがて命がけで戦地に飛ぶこととなる特攻隊員・彰(水上)の恋が描かれる。

 水上が芝居に興味を持つきっかけとなったのが高校生時代に演じた特攻隊員の古賀正一という青年役で、まさに原点回帰の役どころ。「広島と長崎にも不思議な縁があり、彰が生きた時代には物心ついた時から関心がありました」と思い入れは強い。撮影中には成田洋一監督から「彰だけ別世界にいるよう」と言われたといい「ある程度作戦通りいったのかと思います」と手応えも得ている。

 プロデューサーの西麻美氏は、水上の起用について「まだ岡田健史さんというお名前で活躍されている頃から彼しかいないと思っていました。死を覚悟しているのに百合や周囲の人たちに優しくできる彰の懐の大きさ、そして瞳の奥に秘めた切なさをきっと水上さんなら表現してくれる、そう思いました」と説明した。

 5月にクランクアップした水上は「私が今回彰という役を生きる意味は、私より下の世代に『戦争』というもの、日本がしてきたこと、世界の戦争の歴史を知るきっかけを与えるためだと思います。今作を観た後に勉強をし始めるきっかけになることを望んでいます」とコメントしている。

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