宝塚 宙組トップ真風涼帆の退団公演開幕『007』で男役集大成「千秋楽まで大切に」

「カジノ・ロワイヤル~我が名はボンド~」で熱演する真風涼帆(左)と潤花=宝塚大劇場
「カジノ・ロワイヤル~我が名はボンド~」で熱演する真風涼帆(左)と芹香斗亜=宝塚大劇場
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 宝塚歌劇団宙組トップスター真風涼帆とトップ娘役・潤花の退団公演「カジノ・ロワイヤル~我が名はボンド~」が11日、本拠地の宝塚大劇場で幕を開けた。

 真風は2017年11月にトップに就任した、現役最長のトップ・オブ・トップ。コロナ禍の休止を含むが、平成以降では和央ようか、柚希礼音に次ぐ歴を誇る。本拠地9作は明日海りおの10作に次ぐ。男役としての恵まれた肢体、タカラジェンヌとしての気品を持ち合わせ、長く宝塚歌劇団をけん引してきた。

 そんな真風の退団作は、小粋なスーツ姿の代名詞ともいうべき「007」のジェームズ・ボンド。イアン・フレミングの「007/カジノ・ロワイヤル」を原作に、小池修一郎氏が脚本・演出を手掛けた1本物の大作。原作にはないオリジナルキャラクターのロシアの大公女デルフィーヌを潤が演じた。またボンドと敵対するKGBの諜報員ル・シッフルを次期トップの芹香斗亜が、主要スターの桜木みなとがデルフィーヌの恋人で過激派を演じた。

 真風の大人の男の香りがにおいたつようなスーツ姿で、男役17年の集大成となった。またサヨナラ公演で、随所に最後を思わせるセリフやオマージュがちりばめられているが、愉快な笑いも飛び出す舞台となった。

 また1988年の宙組発足メンバーで組を支えてきた寿つかさ組長をはじめ、スターの紫藤りゅう、秋音光、澄風なぎ、湖風珀も真風らとともに退団する。

 初日を前に行われたゲネプロでは、寿組長が「卒業公演を、どうぞよろしくお願いします」とあいさつ。続いて真風も「千秋楽まで大切につとめてまいりますので、どうかよろしくお願いいたします」と全力疾走を誓っていた。

 宝塚大劇場は4月17日まで。東京宝塚公演は5月6日~6月11日。

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