三浦瑠麗氏 沈黙に友人も疑問視 お互いの業務「まったく不知は難しい主張」「なかったこと」にして復帰するなら「不誠実」

 作家で哲学者の東浩紀氏が9日、投資会社代表の夫、三浦清志氏が東京地検特捜部に業務上横領容疑で逮捕された国際政治学者の三浦瑠麗氏について言及した。

 「夫婦の片方が片方の業務について全く不知というのは難しい主張」と疑問視して説明を求めた。さらに、「もしこの一連の騒動を『なかったこと』として乗り切り、業界の空気に頼って従来の仕事に復帰しようとしているのだとすれば、信用してきた人たちに対して「不誠実ではないか」と突きつけた。

 「彼女は僕の友人であり、ゲンロンに何度も登壇してくれた方でもあります。」と三浦氏との関係性を説明した東氏。カフェイベントで対談などを行うなど、公私にわたって絆を深めてきた。

 それだけに、「その彼女が大きな騒動に巻き込まれており、僕の読者、ゲンロンの支持者の皆さんのために、意見を表明する必要があると考えました。まずはフェアに僕の立場を伝えます。」と前置き。「僕は瑠麗さんだけではなく、今回逮捕された三浦清志さんとも何度かお話ししたことがあります。オフィスには何度か行ったことがあり、ご自宅にもお邪魔したことがあります。1月の家宅捜索後にも、一度だけお会いしたことがあります。」と清志容疑者との面識もあることを認めた。

 そのうえで「所感を言いますと、夫婦の片方が片方の業務について全く不知というのは難しい主張だと感じます。それは即座に法的責任を意味するものではありませんが、ただ、瑠麗さんについては、今までの発言や立場との一貫性を考えると、一般聴衆に向けて何らかの説明をするべきかと感じます。」とコメント。瑠麗氏が、ネットで「夫の会社経営には関与しておらず、一切知り得ないことではございます」とつづったことを疑問視した。

 さらに「瑠麗さんはゲンロンのトークショーにおいて、ノブレス・オブリージュという言葉を好んで発していました。高貴な立場には責任がまとう、という意味の言葉です。だとすれば今回の騒動についても、一般市民より高い説明責任が求められるのではないでしょうか。」「瑠璃さん(原文ママ)には、彼女の言葉を信じてきた人が多くいます。彼らは今不安に感じています。もしこの一連の騒動を『なかったこと』として乗り切り、業界の空気に頼って従来の仕事に復帰しようとしているのだとすれば、それは彼らに対して不誠実ではないかと思います。」と見解を示した。

 一方で「三浦瑠麗さんに対しては攻撃が相次いでいます。女性蔑視もあり、心が痛みます。」と寄り添う姿勢も。「しかし、その前提のうえで、瑠麗さんからも、現在疑惑として報道されている事案について一定の説明があるべきかと思います。友人として、彼女がノブレス・オブリージュを実践してくれることを期待しています。」とあえて、厳しい態度を示した。

 瑠麗氏はこの日、報道陣の直撃に「私がしゃべってはいけない」「特捜からそういうふうに指示が出ている」と説明した。

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