ゴジラ 国際会議で地形の名称承認 縦125キロ、幅55キロ

 日本のはるか南、太平洋の深海底で、うつぶせに眠る巨大怪獣の姿が-。海上保安庁は14日、海底地形の名前を決める国際会議で日本が提案した「ゴジラ」関連の名称14件が承認されたと発表した。海底山脈などをゴジラの腕や脚、背骨に見立てた。地図や海図、論文で正式に使われることになる。

 海保によると、日本政府の2001年の調査で、沖ノ鳥島の南東約600キロの海域に東京都の約3倍の広さがある畝状の海底地形を発見。地殻の下のマントルが断層のずれに伴い海底に露出したメガムリオンと呼ばれる地形で、地球上で現在確認される最大のものだった。

 日本を中心とする国際的な研究グループの間では、その巨大さからゴジラの呼び名が定着。国際会議に提案され、昨年1月に縦約125キロ、幅約55キロの範囲全体が「ゴジラメガムリオン地形区」と承認された。

 今月13日に新たに公表された審議結果では、地形区内に並ぶ海底山脈や峰、隆起計14カ所を、背中側から見たゴジラの体の各部位に見立て「ネック(首)峰」「西ショルダー(肩)海嶺」「南テール(尾)海膨」などと呼ぶことが承認された。

 海底地形には原則として近くの土地や船、海洋に貢献した故人や機関にちなんだ名称を付ける。海保の担当者は「既に論文などでゴジラと呼ばれてきたことが考慮されたのではないか」としている。

 多くの映画作品で、ゴジラは海から突如現れる。米ハリウッドでも映画化されており、国際機関の海底地形名集には「世界的に有名な日本映画のキャラクターが由来」と記されている。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス