にしおかすみこ 仕事激減、介護の日々「ポンコツ一家」書籍化 SM女王キャラ一変、認知症の母ら支え

 自著を手にする、にしおかすみこ(撮影・園田高夫)
 ムチを持ったおなじみのパフォーマンスを披露するにしおかすみこ
にしおかすみこ(2007年)
3枚

 お笑い芸人のにしおかすみこ(48)が21日、都内で自著「ポンコツ一家」刊行記念イベントに出席。認知症の母、ダウン症の姉、酔っぱらいの父に向き合い、ともに暮らす日常について語った。

 講談社の雑誌「FRaU(フラウ)」のウェブサイトで21年に始まった連載に5編の書き下ろしを加えた単行本。コロナ禍で仕事が激減し「家族分の生活費を稼がないといけなくなった」。困難を抱える家族のありのままをつづることに葛藤はあったが「散々考えた上で始めた。家族を売ったという思いもあるが、今更ごめんねといっても、私も家族も幸せにならない」と芸人らしく明るく介護の日々を描いている。

 おなじみのボンデージ衣装ではなく、淡い黄色のワンピースと爽やかなショートカット姿。SM女王キャラで人気を博した当時に“愛用”したムチを手に決めポーズを披露したが、現在は「需要がない。事務所が大きいので、バーターで行く時もあるがきょとんとされることが多い」と苦笑い。ボンデージも保存しているというが「日常生活で使うか?それなら変態じゃないですか」と会場の笑いを誘った。

 認知症の母に合わせて毎朝5時に起床。「温かいものを食べてほしい」とともに朝食をとることから一日が始まる。家を空ける際には「あれをしたらダメ、これをしたらダメとは言いたくなくて。ケガをしたり、(最悪の場合)亡くなったとしてもそれは母の人生。決心して仕事に出てます」と語る。

 書籍の印税は「母がどうしてもダメな時に入りたいという施設があって。(姉と父を含めると)どうしても3人いるので貯金したい」と堅実に使う予定。そして「この本でたくさんの人に笑ってもらい、疲れている人の癒やしになれば」と柔らかな口調で語った。

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