真琴つばさ 新境地 57歳にしてジャズ挑戦 目指すは「ペギー葉山さん」25日に58歳

 元宝塚歌劇団月組トップスターで女優・歌手の真琴つばさ(57)が今年、57歳にしてジャズに本格挑戦し、23日にアルバム「MAKOTO SINGS GREATEST HITS WITH BIG BAND~真琴つばさ スタンダードを歌う~」をリリースした。28日には東京・帝国ホテルでディナーショーを開催する。25日に58歳の誕生日を迎える今、本格的なジャズ、そして英語の歌という新たな地平を開拓した心境を聞いた。

 本格的なジャズ、英詞に初挑戦した真琴は「まさか50代終わりにしてジャズの扉を開くとは」と、自分でも意外だったと明かす。きっかけは1月にゲスト出演したアロージャズオーケストラのコンサートで、英語の曲を歌ったことだった。

 そこからCDリリースの話が持ち上がり、ジャズ歌手らについて3カ月特訓。13曲をマスターし、7月にビッグバンドとコンサートを行った。「50代60代がジャズに一番いいってジャズシンガーの方がおっしゃって、じゃあやってみようって。物覚えもだんだん悪くなってくる年頃でございますが」と笑う。

 コンサートを見たそのジャズシンガーには「とてもエンターテインメントを感じた」と言われた。その通り、アルバムでは堂々たるエンターテイナーっぷりを聴かせている。

 かつては「英語の歌を歌いたいがために英会話教室に通った」ものの挫折。今回の英語挑戦は「この歌を歌うっていう目標がしっかりとあった方が、そこに向かって生きるんだなって痛感しています」と、コンサートとアルバムに結実させた。

 選曲は1930~40年代に隆盛だったスイングジャズが中心で「その時代はダンスミュージックが基になっているので、聴くっていうより見るジャズっていう気はします。その時代のスイングジャズが自分には合うかなって」と説明する。

 ビッグバンドとのコンサート、レコーディングというぜいたくな環境には「(ジャズの)お話をいただいた時に10何曲英語、無理!って言ったけど、16名のビッグバンドの方と一緒にできる誘惑に負けてしまいましたね。気持ちいい。(音の)圧力はなかなか味わえない」と喜んだ。

 リリースと誕生日を記念したディナーショーでは、アルバム収録曲を中心に新たな4曲も披露予定。「ジャズの楽しさが伝われば」と腕をぶしている。

 この年齢で新たに挑戦する心境を聞くと「自分がいとおしい。アハハハ…!」と大笑いし「でも、この1曲1曲が自分の財産になっていくんだなと思って。逃げずに取り組みたいし、欲が出てきますね、他の曲も歌いたくなる。挑戦することは多い人生なので継続していきたい」と、精進していく構え。

 「ペギー葉山さんもかなり年齢を重ねられて歌ってて、すごくかっこいい。これから先の人生を楽しめるキラキラチケットをいただいたような気がして」と、83歳で亡くなるまで現役だった大先輩の名を挙げて、未来を見据えていた。

 ◇真琴つばさ(まこと・つばさ)1964年11月25日生まれ、東京都出身。85年、宝塚歌劇団に入団。花組に配属。「愛あれば命は永遠に」で初舞台。97年、月組トップスターに就任。2001年、退団。退団後は歌手としてCDリリースやコンサート、女優として舞台やドラマなど幅広く活躍。身長168センチ。血液型A。

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