俳優・木村拓哉（４９）が織田信長にふんする「ぎふ信長まつり」の「信長公騎馬武者行列」が６日、岐阜市内で行われた。来年１月公開の主演映画「レジェンド＆バタフライ」で信長役を演じる木村は、役衣装に身を包み、同市内中心部をパレード。“キムタク信長”を一目見ようと、街には約４６万人が集結。岐阜県警によると、事故やトラブルはなく、祭りは大盛り上がりを見せた。

　ここ数年、見ることのなかった光景だった。次々に押し寄せる人の波。周辺のホテルは軒並み満室。出店を開けば信長関連の商品が何より先に完売する。まさに絵に描いたようなフィーバーが起こった。

　午前９時に車両の交通規制が始まったかと思えば、あっという間に歩行者も自由に移動できなくなり、予定より早く観覧エリアへの入場を開始した。なおも大きくなる人の波に、市内在住の４０代男性は「二度と見られない光景なんじゃないかな」と話し、隣にいた誘導スタッフも「信じられないです」と息をのんだ。

　午後２時過ぎに始まった「騎馬武者行列」。当選者に話を聞くと「ばっちり見えました」「ちょっとしか見えなかった」など入場順によって明暗が分かれ、その他見物客のエリアの一部にいたっては、歓声が上がってようやく木村の登場を理解するという具合。それでも、キムタク信長を目撃できた人に話を聞くと、第一声は全員「かっこいい」だった。