菊間千乃氏 専門家の立場から断言「詐欺を起こす人で悪い人っていない」
元フジテレビアナウンサーで弁護士の菊間千乃氏が14日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演し、専門家の立場から詐欺師の本質を説明した。
番組では、東京国税局職員らによる持続化給付金詐欺事件のリーダー役・松江大樹容疑者(31)が13日にドバイから帰国し、詐欺容疑で逮捕されたと伝えた。松江容疑者らは給付金を暗合資産に投資すれば2倍に増えるなどと勧誘し、大学生など10代から20代の若者役200人を名義人として約2億円を不正受給。2億円のうちの20%が主犯格4人で分配され、残り80%の約1億7000万円が暗号資産投資のため松江容疑者に渡っていた可能性があるが、実際に投資していたかについてはわかっていないと報じた。
キャスターの羽鳥慎一が松江容疑者について、菊間に「周りの声ではいい人なんだという評価も聞かれる人ではあるようですけれども」と見解を求めると、菊間氏は「詐欺を起こす人で悪い人っていないんですよ、評判上」と断言。
続けて「なぜかというと人をだますので、普段から人にはいいっていうふうに思われてないといけないので。礼儀正しく人当たりがいいっていうのは、まあ当たり前ですよね、詐欺師としては」と説明。「私が担当した詐欺事件でも、たいていだまされた方にお話聞くと、『ホントにいい人で、こんな人が…』って皆さん思う。で信じてもらって、信じてもらってだましていくので、まあ典型的な詐欺かなと思いました」と体験から、説得力十分だった。