谷川浩司九段 永世十七世名人 現役で襲位「名前を継ぐことに改めて身の引き締まる思い」

 将棋の谷川浩司九段(60)が23日付けで永世名人(十七世名人)を襲位したことを26日、日本将棋連盟が発表した。永世名人は引退後の襲位が原則だが、現役は続ける。谷川九段が4月で還暦を迎えたことで、これまでの実績と将棋界への貢献を考慮し、連盟理事会が推薦し、本人および名人戦主催者の合意が得られたという。

 永世名人の襲位は、2007年11月の中原誠十六世名人以来で、実力制名人戦になってからは、木村義雄十四世名人・大山康晴十五世名人・中原誠十六世名人に次ぐ4人目。

 谷川九段は「資格を得てから25年。400年以上の歴史を刻む永世名人の名前を継ぐことに、改めて身の引き締まる思いです。高度な序盤戦術と、難解な中終盤戦。歴史的な変革期にある将棋界で、私自身もその進化に寄与できるよう、そして、若手棋士との盤上での対話を楽しめるよう、これからも精進を重ねてゆく所存です。今後とも、どうぞよろしくお願い致します」とコメントした。

 谷川九段は、1983年に史上最年少の21歳2カ月で名人位を奪取。第41期(83年)~42期、46期~47期、55期の通算5期を獲得し、永世名人の資格を得ていた。

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