吉幾三 親友・志村けんさん「まだ死んだと思えない」 数々のエピソード明かし涙
演歌歌手の吉幾三(69)が25日、芸能生活50周年を記念した舞台「吉幾三特別公演」(6月4~12日・大阪新歌舞伎座、7月8~24日・明治座)を前にした取材会に参加。親交が深かった志村さんとの思い出を語り、涙を流した。
今回の特別公演は、第一部が舞台「親はがっかり!子はしっかり」、第二部はオンステージ「頼り…頼られ…ありがとう」の構成。2020年3月29日に、新型コロナウイルス感染症に伴う肺炎のため、70歳で死去した志村さんのために書き下ろした楽曲「二人のブルース」も歌う予定になっている。
志村さんとの思い出について吉は「よく、朝までお酒をいただいてね」と話を始めると、「あの人はテレビ局を出ると別人なんです。二重人格。ちっとも面白くない」と毒づいて笑わせながら、自身がC型肝炎を患った時、酒席に呼ばれたエピソードを明かした。
「病気でお酒が飲めない時にね、ワインを持ってきてあげてって。『飲めねえよ』って言ったら実はブドウジュースだった。ウインクしながらね。そういう配慮する人でした」
また、青森にある吉の実家を内緒で訪れた話も披露。「おふくろが車イスだったんですけど、花火を打ち上げてくれてね」と明かし、「テレビの収録だったって言うんですけど、花火は許可を取らないといけない。事前に取ってあったんですね。いまだに彼の番組を見るけど、何をやってもすごい人ですよ。ただ、歌は勝ってますけどね」と笑わせながら、遠くを見つめた。
「亡くなった1、2カ月後に、僕もバカ殿にまた出る予定だったんですよ」と明かしながら、「急にいなくなっちゃうもんだからね。まだ会ってないだけで、死んだと思えない。僕だけじゃないと思いますよ。千鳥の大悟くんとかね、みんなで飲もうなって言ってるんですけどね」と話すと、言葉を詰まらせながら涙を流していた。
