ゼレンスキー大統領 中立化受け入れも 露軍撤退が不可欠

 ウクライナのゼレンスキー大統領は27日、トルコでの停戦交渉を前に、敵国ロシアの記者らと異例のオンライン会見を行った。関係国による安全保障を条件に北大西洋条約機構(NATO)加盟を断念する「中立化」を受け入れ、核武装も否定する用意があると述べた。ロシアの要求に一定の妥協を示し、停戦を強く働き掛けた。

 オンラインで続けてきた停戦交渉について、トルコ大統領府は27日、エルドアン大統領とプーチン露大統領が電話会談し、イスタンブールで行うと発表した。29日に対面形式で再開する見通し。

 会見は約1時間半にわたりロシア語で行われたが、露当局は報道を禁じた。ゼレンスキー氏は、2014年にロシアが強制編入したクリミア半島や、東部の親露派実効支配地域を武力で取り戻すことはないと強調、その点を合意文書に盛り込む考えも示唆した。

 ロシアは停戦条件としてウクライナ憲法を改正しNATO非加盟を確実にする改憲を要求。ゼレンスキー氏は、露軍が撤退した上で、ロシアを含む周辺国などと条約を結んで自国の安全保障を確約させる必要性を強調。国民投票で中立化の是非を問い、1年以上かけて改憲に至る道筋を示した。ウクライナの非武装化は議論に応じるつもりがないとした。

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