ピン芸人ナンバーワン決定戦「Ｒ－１グランプリ２０２２」決勝が６日、フジテレビ系で生放送され、１０年目のお見送り芸人しんいち（３６）が優勝。昨年準優勝のＺＡＺＹとの一騎打ちを制し、賞金５００万円を手にし、記念すべき２０代目の王者に輝いた。

　昨年より、出場資格が芸歴１０年以内に変更。満を持して臨んだラストイヤーで栄冠を手にした瞬間、手で顔を覆い号泣した。その後の会見で、「色んな人への感謝ですかね。ホントにダメピン芸人だったのでキツかった。お父さんとお母さんの顔も浮かびました」と涙の理由を説明。「親の反対を押し切って芸人をやっていたのもありますし、まわりから『いつ辞めるの？』って言われてたみたいですし。そのへんを含めてキツかったですね」としみじみ振り返った。

　賞金５００万円の使い道については「一旦お母さんとお父さんに預けるかなと。２人にはだいぶ使わせたところがあるので。東京に出た頃はお金もいっぱい借りましたし、仕送りもしてもらったので、一旦全部預けます」と親孝行な一面をのぞかせた。

　事務所の先輩であるサンドウィッチマン・伊達みきお（４７）が芸名を命名。富澤たけし（４７）からギターネタの提案を受け、現在の芸風へとたどり着いた。「率直にありがとうございますですかね」と２人へ感謝。「小遣いいっぱいもらいました。お年玉ももらいましたし、去年、おととしと靴を買っていただいたりもしたので。『自分が後輩に払えるようになれよ』と言われたので、そうなれるように」と力を込めた。