「最愛」考察 「赤いペン」母・梓の手帳からも消えた 残る挫創の謎「加瀬さんは嫌だ」
女優・吉高由里子主演のTBSドラマ「最愛」第8話が3日に放送され、これまでネット上で盛り上がる今後考察で事件との関連が指摘されていた「赤いペン」が、物語終盤にきてクローズアップされた。
ドラマの第1~2話で、渡辺父(酒向芳)の事件現場の池から見つかった遺留品の中に、「赤いペン」(遺留品番号5)が映され、これが母・真田梓(薬師丸ひろ子)が15年前のシーンで持っていたペンと酷似しているとの指摘があがっていた。
第8話では、警視庁刑事・宮崎大輝(松下洸平)が遺留品との酷似に気づき、真田梓が新会社設立の記念で作った特注ペンで、梓と主人公・梨央(吉高)、兄・政信(奥野瑛太)、専務・後藤(及川光博)、弁護士・加瀬賢一郎(井浦新)の5人しか持っていないことが明らかになった。
渡辺父の死因は「溺死」で、解明されていない傷として「後頭部に挫創」があることが示されている。
第8話で、梨央は現在も赤いペンを所持していることが描かれた。
梓は第2話の15年前の場面で、薬物事件に揺れる白山大学を心配して故郷に戻ろうとする梨央に「騒ぎが落ち着いてからにしたら?」と説得したシーンで赤いペンを持ち続けていたが、第8話で手帳にはさんでいたペンは黒色だった。
同じく第8話で加瀬が使っていたペンも黒色で、後藤、政信も、これまで事件後の場面で赤いペンを使っているシーンは確認できていない。
ネット考察では、梓はペンを特注したことを警戒感なくうれしそうに語っていることから、事件関与はないのではとの見方や、最終盤にきての提示はミスリードではないかとの読みも。
加瀬に関しては、弟・優(高橋文哉)が渡辺父と争った池が隣の池だったことを突き止めるなどして奔走した経緯から、事件とは無関係との見方が強まっていたこともあり、「最後に加瀬さんの名前が来るなんてまさか思わなかった」「加瀬さんが犯人は嫌だからな」「加瀬さんはやめて」と悲鳴もあがっている。
ドラマのSNSでは大詰めを迎えたドラマ撮影の様子などを伝えている。