ロシアが宇宙で初の映画撮影へ 俳優と監督が搭乗したロケット10月5日出発
ロシアが民間人である俳優らが参加した宇宙での初の長編映画製作に乗り出す。俳優と監督が搭乗したロケットは10月5日に出発し、国際宇宙ステーションで12日間の撮影を実施する。宇宙での映画撮影を巡っては、米俳優トム・クルーズがアクション映画の撮影計画を昨年5月に発表したが、ロシアに先を越される形となった。
国営宇宙開発企業ロスコスモスと政府系テレビ「第1チャンネル」などが共同製作し、映画の仮題は「挑戦」。女性医師が宇宙空間で意識を失った飛行士を救出する試練に立ち向かうストーリーだ。
主演は露俳優ユリア・ペレシルド(37)で、監督は宇宙を題材にした作品「サリュート7」で国内映画祭受賞歴のあるクリム・シペンコさん(38)が務める。4カ月間の訓練を経て飛行に臨む。
露宇宙飛行士が同行し、カザフスタンのバイコヌール基地から出発。撮影を終えて10月17日に帰還予定だ。撮影費用は公開されていないが、露メディアによると、多額の費用投入に批判の声も多い。