ジャニーズの５人組・Ａ．Ｂ．Ｃ－Ｚの主演舞台「ジャニーズ伝説」が、１２月７日から東京・帝国劇場で上演されることが２６日、分かった。２０１３年の初演から同グループが座長を務めてきた、初代ジャニーズの奮闘と成長を描いた名作。ジャニーズ事務所副社長・滝沢秀明氏（３９）の提案で、今作から５人が演出も兼任することが決定。新キャストに元光ＧＥＮＪＩの佐藤アツヒロ（４８）を迎え、記念すべき帝劇初上演に彩りを添える。

　５人も仰天の“生オファー”だった。このほど都内で取材に応じた滝沢氏は「この作品は彼らが頑張って大きくしてくれた。ノンフィクションですから、ジャニーさんから思い出話を直接聞いて作品づくりをしてきた５人が、演出を担当するのが理想的」とサプライズ発表。初耳で絶句するメンバーたちに、同氏は「演出やっちゃいなよ」とジャニー喜多川前社長ばりの“殺し文句”で畳みかけた。

　初代ジャニーズの成功や辛苦をベースに、黎明（れいめい）期から現在までのジャニーズ事務所の歩みを再現する作品。主演と演出との兼任に戸塚祥太（３４）は「とても光栄ですし、作品をさらに大きなものにして、いつでも次の世代に渡せるようなリアルな作品にしたい」と背筋を伸ばした。生前のジャニーさんから「Ｙｏｕたちのファン」と最大級の賛辞を送られた５人が、待望の帝劇初上演に“二刀流”で臨む。

　新キャストには、１９８０年代後半から９０年代にかけ爆発的人気を誇った光ＧＥＮＪＩの元メンバー・佐藤に白羽の矢を立てた。大先輩との共演に河合郁人（３３）は「まさに“ジャニーズ伝説”に最適な方。アツヒロさんがジャニーさんから聞いたお話も取り入れていきたい」と声を弾ませた。初代ジャニーズの元メンバー・あおい輝彦（７３）も映像で出演する。

　８月１４日に藤島メリー泰子名誉会長（享年９３）が死去。五関晃一（３６）は、あおいから聞いたエピソードを紹介し「（４人組だった）ジャニーズは当時、『６人組』と言われていて、それくらいジャニーさんとメリーさんも常に一緒に行動していたんだそうです」と６人で力を合わせてきた創業時の奮闘ぶりに思いをはせた。滝沢氏も「ジャニーさんが歩んだ歴史には必ずメリーさんがいる」と力説。恩師２人の魂を、Ａ．Ｂ．Ｃ－Ｚが“プレイングマネジャー”として紡ぐ。