コロナ禍の東京五輪 番外ニュース“編み物王子”にメダルかじり クロネコヤマトも

 首に掛けられた後藤希友(右)の金メダルをかじる河村たかし名古屋市長=4日、同市役所(提供・共同通信社)
 編み物をしながら試合を見守るトーマス・デーリー(提供・共同通信社)
 体操会場で表彰式の設営をするクロネコヤマトのスタッフ=1日
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 東京五輪が8日、17日間の会期を終えて閉幕した。新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない緊急事態宣言下での無観客開催。異例となった大会では、競技の熱戦やプレー以外でも、さまざまな出来事が話題を呼んだ。期間中に起こったそんな“番外ニュース”で、2度目の東京五輪を振り返る。

 ◆クオリティ高過ぎ!!“編み物王子”男子飛び込み・デーリー(英国)

 男子飛び込みで金&銅メダルを獲得したトーマス・デーリー選手(英国)は、演技の合間や応援中で編み物をする姿も世界的に話題に。5日には五輪マークや「東京」の漢字もデザインされた東京五輪カーディガンの画像をインスタグラムに投稿した。13年にゲイであることを公表。17年に結婚し、3歳の男児がいる“編み物王子”は、金メダル獲得後の会見で「何だって達成できるということを示せた」と胸を張った。

 ◆河村たかし名古屋市長金メダルかんだ ネットは大炎上

 名古屋市の河村たかし市長が4日、同市出身で表敬訪問したソフトボール・後藤希友選手の金メダルを噛むパフォーマンスをして大炎上。五輪メダリストらもSNSなどで一斉に非難の声をあげた。河村市長は同日夜に「最大の愛情表現だった。迷惑を掛けているのであれば、ごめんなさい」とコメントを出したが、炎上は収まらず。翌日には会見で謝罪した。

 ◆これも“お家芸”「クロネコヤマト」スタッフ表彰式設営

 「クロネコヤマト」のブランドで知られる、ヤマト運輸のユニホーム姿のスタッフが、体操会場の表彰式の設営を行う姿が報じられて反響を呼んだ。無駄のない動きで、5分ほどで設営完了。手際良い仕事を披露した。ヤマトホールディングスは、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のオフィシャルパートナー。荷物輸送サービスを担っている。

 ◆選手村のギョーザ大評判「今までで最もおいしい!!」

 選手村レストランの餃子が各国の選手から大人気。7人制ラグビー女子のマー選手(米国)は、手づかみで餃子を食べる動画を投稿し「世界一の餃子は選手村にある」とコメント。重量挙げ女子の郭コウ淳選手(台湾)も「今まで食べた中で最もおいしい食べ物」と絶賛し、競泳女子のハービー選手(カナダ)はインスタグラムで、東京湾の夕暮れの写真に「餃子と同じくらい素晴らしい景色!」と投稿した。

 ◆コンビニ飯が海外記者に大人気!

 感染防止の行動制限がある中、日本の“コンビニ飯”が人気に。CBC(カナダ)のハーロウ記者は、連日セブン-イレブンで購入した食事をツイッターに投稿し、絶賛するコラムも執筆した。

 ◆選手村で帰国便で…選手が“ひと騒動”

 選手村内の公園で7月30日深夜、7~8の国・地域の外国人選手らが大人数で酒を飲んでマスクを外した状態で“宴会”。通報を受けた警察官が駆けつける騒ぎになった。また、豪州の7人制ラグビーやサッカーの代表選手は、日本航空の帰国便で泥酔。乗務員のマスク着用の指示を無視するなどして騒ぎ、嘔吐してトイレが使用できなくなり、日航は書面で苦情を訴えた。また、イスラエルの野球チームは選手村で段ボール製ベッドを破壊して批判を浴びた。

 ◆ベラルーシ選手が帰国拒否、ポーランドに亡命

 陸上女子のツィマノウスカヤ選手(ベラルーシ)がチームによる強制帰国を拒否。1日夜に羽田空港で警察官に保護を求めた。その後、在日ポーランド大使館がビザを発給。同選手は4日に亡命先のポーランドに到着し、会見で「日本政府と警察に感謝している」と述べた。同選手は経験のない1600メートルリレーへの出場を一方的に決められたとSNSでコーチを批判。帰国を指示されていた。ベラルーシは、ルカシェンコ政権による強権支配が続いている。

 ◆ジョージア銀2人選手村抜けだし東京タワー観光

 ジョージアの柔道男子銀メダリストの2選手が7月27日、選手村を観光目的で抜け出し、31日に大会参加資格証を剥奪された。競技終了後、東京タワー周辺を訪れていたと報道されていた。新型コロナ感染防止のため、選手村と競技会場、練習会場を行動範囲とした大会のプレーブックに違反。処分発表時にはすでに帰国していた。

 ◆陛下の開会宣言途中で首相と都知事立ち上がる

 7月23日の開会式で、天皇陛下の開会宣言の途中で、菅義偉首相と小池百合子都知事が椅子から立ち上がったことが話題に。ネット上などでは不敬にあたるとの声が。組織委員会は、予定の起立を促すアナウンスが流れなかったと説明し、謝罪した。

 ◆“鬼高”ッ!?ペットボトル1本280円 組織委説明も…

 五輪関連施設で販売されているコカ・コーラ社製のコーラやお茶のペットボトルが、1本280円など市販価格の倍近くで販売され、国内外の報道関係者からは「高過ぎる」など疑問の声が。価格設定について、組織委は5日の会見で「パートナー(企業)の判断でなされている」としたが、6日に日本コカ・コーラ社との協議をベースに組織委が決定と見解を修正。「安全かつ特別な方法で提供する観点から市場価格より高くなる」と説明した。

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