センチメンタル・シティ・ロマンスの中野督夫さん死去 67歳、闘病3年

 今年で結成48周年のロックバンド「センチメンタル・シティ・ロマンス」のリーダーでギタリスト、中野督夫(なかの・とくお)さんが27日午前5時5分に死去したことが、バンドと中野さんのフェイスブックで発表された。67歳。結成45周年だった2018年6月26日、くも膜下出血のため入院。緊急手術を受け、闘病を続けていた。通夜は30日、葬儀は31日に都内で営まれる。

 1973年、名古屋を拠点にセンチを結成し、75年に細野晴臣のバックアップでメジャーデビュー。ウエスト・コースト・ロック的なサウンドで人気を博し、加藤登紀子らミュージシャンの支持も厚かった。一度も解散していない日本最古のロックバンドであるセンチのかたわら、中野さんはソロやベーシストの湯川トーベンとのユニットなどでも活動していた。

 倒れる約3カ月前の18年4月1日、中野さんは神戸チキンジョージのライブ後、デイリースポーツのインタビューに応じた。そこでは「バンドマン=家族みたいなもんじゃない?ケンカもせず続けて来られたのはある意味一つの偉業だと思う」と45年間を振り返り、「続けていくこと。いつもセンチが頭にあって、センチがナンバーワン、てっぺんにある」という姿勢を語っていた。

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